投資家がビットコインよりもイーサリアムに必要性、仮想通貨投資ファンド・グレイスケールが発表

20/04/27 14:18

 

仮想通貨投資ファンドのグレースケール・インベストメンツの2020年1-3月(第1四半期)のレポートによると、5億3370万ドル(約576億円)と過去最高の資本流入があったことを報告した。と4月17日コインテレグラムジャパンが報じている。

 

 

オープンエンド型の投資信託である「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」は3億8890万ドル(約420億円)と10種類の投資信託の中でもトップだったと発表しており、この数字は過去2年間の合計流入額(9,580万ドル)を上回っていると言う。しかも3月後半からはビットコインよりもイーサリアムへの流入が上回っていることがわかった。

 

 

グレースケールは今回の四半期について「投資家はデジタル通貨資産へのエクスポージャー(※投資家や企業が持つ金融資産(ポートフォリオ)の中で、市場の価格変動のリスクにさらされている資産の度合い)を増やすために、最近の価格下落を戦略的に活用している」とツイッターで指摘している。グレイスケールでは4月に入って、イーサリアムで500%を超えるプレミアムが発生しているという。

 

 

グレースケールのインフローは設立以来、90%は機関投資家だ。つまり、今回の過去最高の業績は機関投資家によるデジタル資産分野への関心の高まりを示していると、マイケル・ソネンシャイン氏は指摘している。また、2020年第1四半期は様々なタイプのクライアントが拡大し、流入の46%以上ヘッジファンドや仮想通貨投資家からの流入だった、とコインテレグラムは報じている。

 

 

「グレイスケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)」は2020年3月31日現在、22億ドルを超える運用資産を抱える世界最大のデジタル通貨の投資信託である。米国証券取引委員会(SEC)に登録されており、そのため定期的に財務情報を開示する必要がある。またGBTCは実際のデジタル資産に裏付けれている。

 

 

世界的に経済が不安定な中、仮想通貨への将来的な期待が膨らんでいると言える。また5月にはビットコインの半減期が待っている。半減期前は仮想通貨の購入が増え価格が上がる傾向があるので、投資家は価格が上がる前に購入を狙う可能性もあるだろう。コインベースでは米国民に給付された1,200ドルがそのままビットコインの投資に回されたという報告も出ている。株市場とは異なる動きを見せ始めた仮想通貨市場に、資本注入の時期が来たのかもしれない。

 

 

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