カタールワールドカップでの日本代表は、2戦を終えて1勝1敗でしたが、その内訳は当初多くの人が予想していたものとは真逆となりました。
ドイツ代表に奇跡の大逆転勝利を収め、格下であるコスタリカ代表にまさかの敗戦を喫してしまったのです。
しかし、3戦目のスペイン戦に勝てば自力で決勝トーナメント進出ができる状況であるため、決して悲観してはいけないでしょう。
確かにスペイン代表は優勝候補筆頭の超強豪ですが、サッカーに絶対はないので、日本にもチャンスは必ずあるはずです。
この記事では、そんな「カタールワールドカップのスペイン戦で再び奇跡を起こすための策」について解説していきたいと思います。
日本が対戦するスペイン代表は、長年パスサッカーを強みとして戦ってきました。
そのスタイルはまさに伝統であるとも言え、シャビやイニエスタを中心に2010年南アフリカワールドカップで優勝、2008年、2012年の欧州選手権で優勝するなど、現代サッカーにおける王者として君臨していました。
レジェンドたちが代表を引退し、その後ワールドカップ2大会はベスト16とベスト4に終わっていますが、今もなお世界トップクラスの実力を誇っているのです。
カタールワールドカップの初戦となったコスタリカ戦では、なんとボール保持率が77%とありえない数字となりました。
7-0というスコアも衝撃的でしたが、77%という支配率はなかなか見られない数字です。
さらに、優勝候補の1つであるドイツ代表との試合も、スコアこそ1-1となりましたが、支配率は61%にも及びました。
日本代表が31%しか保持できなかったドイツを相手に、61%も保持できるというのは、まさに異次元のレベルであると言えるでしょう。
ブスケツやガビ、ペドリ、ジョルディ・アルバ、フェラントーレスといったバルセロナの選手を中心に展開されるパスサッカーは、確実に日本を苦しめるはずだ。
確率論で言えば、おそらく日本代表は10回戦って1回勝てるかどうかといったところでしょう。
しかし、戦い方次第ではその確率を上げることができるはずだ。
それでは、具体的にどのような戦い方をするべきなのか、選択肢をいくつか挙げていきましょう。
これまでの日本代表は、「ダブルボランチ+トップ下」で戦ってきましたが、スペインは前述した通りハイレベルなパスサッカーを展開してくるので、中盤をよりタイトにする必要があります。
それゆえに、CBの前にアンカーを置きその前にインサイドハーフを並べることで、中盤にスペースを与えないで戦うことができます。
遠藤航をアンカーに配置し、その前に守田英正と田中碧を並べる方法もありますし、鎌田大地をインサイドハーフにするという選択肢もあります。
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日本代表には、久保建英と三苫薫という素晴らしい才能を持った選手がいますが、W杯ではまだ一緒にプレーしていません。
トップ下の鎌田大地、右サイドの伊東純也が完全にポジションを確保していたことから、2人が左サイドのポジションを奪い合う形となってしまったのです。
しかし、2人は東京オリンピックでも共にプレーしており、相性も非常良いことから、「共存させる」といった選択肢もありだと言えるでしょう。
ここに2人とも相性の良い堂安律を合わせると、さらに連動性のある攻撃が可能となるかもしれません。
スペイン代表は、中盤だけでなくDFもかなりハイレベルです。
正直なところ、上田綺世や浅野拓磨、前田大然ではなかなか厳しいというのが現実でしょう。
そこで、思い切って「ゼロトップ」を採用するといった選択肢もかなり有効となるかもしれません。
ゼロトップにすることで、三苫薫、久保建英、伊東純也という攻撃に特徴のある選手を3人前に残すことができます。
後半に伊東純也に代えて堂安律を投入すれば、三苫や久保との相性も抜群であるため、攻撃のクオリティを下げずに戦うことができるでしょう。
試合終盤には、久保に代えて鎌田大地を投入すれば、インテンシティも高められ、得点力上がります。
ワントップにしてチェイシングしたところで、ボールを奪える確率が低いことからも、ゼロトップにしてある程度引いて戦うといった選択肢は、かなり「あり」だと言えるのではないでしょうか。
今回は、「カタールワールドカップのスペイン戦で再び奇跡を起こすための策」について解説してきました。
コスタリカ代表に敗れ、決勝トーナメント進出に黄色信号が灯った日本代表ですが、ワールドカップという短期決戦では何が起こるかわかりません。
ドイツ戦に続き、スペイン代表にも奇跡の勝利をする可能性も十分にあり得ます。
早朝となりますが、ぜひ12月2日のAM4:00(日本時間)はテレビの前で日本代表を応援しましょう。