いよいよ今シーズンの欧州サッカーも大詰めを迎えています。
優勝がすでに決まったリーグもあるが、最後の数試合で決着がつくほど混戦のリーグも存在します。
三笘薫選手や久保建英選手の活躍もあり、普段から欧州サッカーに注目している人も多いはずです。
この記事では、そんな「4大リーグの優勝の行方と躍進したクラブ」について解説していきたいと思います。
世界最高のリーグと言われるプレミアリーグは、マンチェスターシティの3連覇となる可能性が高いでしょう。
シーズン序盤から中盤にかけてはアーセナルが首位を独走していましたが、ハーランド選手やデ・ブライネ選手という世界最高クラスの2人と名将グアルディオラ監督の手腕で巻き返し、残り3会試合の時点で2位のアーセナルに勝ち点差4を付けています。
アーセナルは消化試合数がシティよりも1試合多いので、優勝の可能性は極めて100%に近いでしょう。
躍進を遂げたクラブは、ニューカッスルとブライトンの2チームです。
ニューカッスルは、サウジアラビア資本の共同体が2021年10月に買収し、経営をし始めてから強豪クラブへと変貌を遂げています。
46兆円とも言われる資産を持つだけに、スター選手を買い漁るかと思われましたが、意外に堅実な補強でチームを強化していきました。
今季もレアル・ソシエダのイサク選手を獲得するなど、スター性ではなくあくまでも戦力値を考慮して選手を獲得していったのです。
実際に今シーズンは3位に食い込んでいて、このまま4位以内でフィニッシュできれば来季のチャンピオンズリーグ出場も可能な状況です。
もう1チームは、日本代表の三笘薫選手が所属しているブライトンです。
長らく2部に所属していたクラブですが、近年ではプレミアリーグに定着し、中位をキープできるほど安定した戦いをしています。
今季途中で指揮官となったデ・ゼルビ監督は、究極のポゼッションサッカーを選手たちに植え付け、一気に上位を狙えるクラブに変貌していったのです。
現在6位まで順位を上げていて、消化試合数も他チームよりも1~2試合少ないことから、来季のヨーロッパリーグ出場権獲得の可能性が高くなっています。
ラ・リーガと言えば、レアル・マドリードとバルセロナの2強による優勝争いが毎年見物ですが、今シーズンはバルセロナの独走となりました。
すでにバルセロナは優勝を決めていて、勝ち点差は2位のレアルと14ポイントも離れています。
早々にチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグで敗退し、リーグ戦に集中できたことが優勝の大きな要因であったと言えるかもしれません。
対してレアル・マドリードは、リーグ戦は失速してしまったものの、国王杯を制して何とか1冠をモノにしています。
チャンピオンズリーグでも準決勝まで勝ち進みましたが、マンチェスター・シティに完敗しベスト4となりました。
躍進したクラブと言えば、日本代表の久保建英選手が所属しているレアル・ソシエダでしょう。
ラ・リーガでは中位以上の常連チームでしたが、今季は4位をキープするなど、来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得まであと一歩のところまで来ています。
エースのオヤルサバル選手が大怪我で長期離脱となったことにより、今シーズンから加入した久保建英選手がFWとしてプレーし、その才能を開花させました。
公式戦8得点6アシストという結果を残し、スペインのレジェンドであるダビド・シルバ選手とのコンビでチームを牽引してきました。
残り4試合はバルセロナやアトレティコマドリードなど強豪クラブとの試合が残っていますが、是が非でも4位を死守したいところでしょう。
ブンデスリーガは、10年連続でブンデスリーガを制していましたが、今シーズンはエースのレヴァンドフスキ選手がバルセロナに移籍したことで大苦戦。
シーズン終盤まで首位に立てずにいました。
しかし、粘り強さを見せ、残り2試合となった時点で2位のドルトムントに1ポイント差をつけて首位に立っています。
残り2試合の中には、3位ライプチヒとの試合もあるため、最終戦まで優勝の行方がもつれ込む可能性もあるでしょう。
11連覇を達成できるのか、注目です。
セリエAは、ナポリが大躍進を遂げました。
メガクラブほど資金に余裕はないものの、的確な補強と確かな戦術で勝ち星を重ね、セリエA優勝を果たしました。
2位のユヴェントスとの勝ち点は14ポイントも離れており、まさに「ナポリの年」と言えるほどの強さを発揮したのです。
今シーズンはチャンピオンズリーグでもベスト8入りしているため、来シーズンは本気でベスト4以上を狙ってくることでしょう。
今回は、「4大リーグの優勝の行方と躍進したクラブ」について解説してきました。
今シーズンは、メガクラブの活躍はもちろんですが、躍進したクラブが多かった印象を受けました。
その中に三笘薫選手と久保建英選手という日本代表の2人のスター選手がいるというのも嬉しいものです。
今シーズン最後の数試合や夏の移籍市場など、今後も欧州サッカーから目が離せませんね、