4月29日、「RIZIN LANDMARK5 in YOYOGI」が行われ、ダブルメインイベントの「斎藤裕VS平本蓮」「牛久絢太郎VS朝倉未来」が行われ、斎藤裕、朝倉未来が判定勝利しました。
RIZIN新時代の象徴とも言える平本蓮はこの試合に勝利すれば念願の朝倉未来との試合が実現する可能性が高かかったものの、惜しくも判定負けとなってしまいました。
これで平本蓮と朝倉未来の対戦は当分なくなったと言えるでしょう。
今回の大会の結果を踏まえると、今後のRIZINフェザー級は王者クレベルに朝倉未来が挑戦する試合が組まれる可能性が高くなったと判断できます。
この記事では、そんな「RIZIN LANDMARK5 in YOYOGIのダブルタイトルマッチ」について解説していきたいと思います。
大会前には「倉本一真VS太田忍」や「武田光司VSルイス・グスタボ」「浅倉カンナVSV・V・Mei」「RENAVSクレア・ロペス」といった試合も注目されましたが、なんと言ってもこの大会はダブルメインイベントの2試合が圧倒的に注目を集めていました。
フェザー級王者のクレベル・コイケが会場で見守る中、2番手争いを演じている浅倉未来、牛久絢太郎、斎藤裕の3人、そして抜群のキャラクターでRIZIN新時代の象徴となっている平本蓮がリングに上がったのです。
特にこれまで何度もTwitterなどSNSでやり合っている朝倉未来と平本蓮は、両者が勝てば年内に直接対戦する可能性が高まるため、その試合内容はもちろん、結果も注目されていました。
RIZINファンの戦前の予想では、朝倉未来は勝利する可能性があるものの、平本蓮は対戦相手が実力者の斎藤裕なだけに厳しいのでは囁かれていました。
平本蓮と言えば、元K-1選手であり、キックボクシングのスキルはRIZIN選手の中でもトップクラスなことで有名です。
しかし、MMA転向後は寝技の未熟さが目立ち、2連敗となっていました。
そのキャラクターと朝倉未来や安保瑠輝也などへのSNSでの攻撃で人気は高まっていったが、なかなか結果が伴いませんでしたが、その後の鈴木博昭戦と弥益ドミネーター聡志戦に勝利し、MMAファイターとしてトップ戦線でも戦えることを証明したのです。
そうして迎えた斎藤裕戦だっただけに、大チャンスでした。
斎藤裕に勝利できれば、朝倉未来と試合ができる可能性が高まるだけでなく、フェザー級のタイトル挑戦の可能性も出てくるはずだったからです。
確かにMMA選手としてのレベルは上がっていました。
この試合では、グラップリングのテクニックがある斎藤のテイクダウンを何度も切り、互角の戦いができるまでに成長していることがわかりました。
しかし、残念ながら「凌いだだけ」といった印象が強く、自身から積極的に攻めてポイントを奪うような戦いは残念ながらできなかったのです。
今後の3試合で2勝1敗程度の成績を残せることができれば、再びフェザー級のタイトル戦線に加われることでしょう。
メイウェザーとのボイクシングルールでの試合や自身が手がけるショーエンターテイメント「BreakingDown」など、本業であるMMA以外の話題が多かった朝倉。
MMAの試合は1年4ヶ月ということもあり、もし負ければ一気にキャリアが後退してしまう可能性もありました。
対戦しての牛久は一度RIZINフェザー級の王者を獲得した実力者なだけに、その試合の行方に大きな注目が集まりました。
最高の調整ができ、自身を持って臨んだ朝倉は、1Rから積極的に前に出ました。
いつもはカウンタースタイルで試合を進める朝倉でしたが、この試合は完全にKOを狙いにいっていました。
「2RでKOする」
本人がそう宣言していたとおり、アグレッシブな攻めを見せます。
しかし、牛久選手は距離を取り、カーフキックを織り交ぜながら冷静に対応していきます。
組みになった際も引き込む動きでおそらく三角締めを狙っていたのでしょう。
打撃にこだわらずに試合を展開していったのです。
決して噛み合ったとは言えない試合でしたが、ハイレベルな攻防が繰り広げられました。
結局終始アグレッシブに攻めた朝倉未来が判定勝利し、見事MMA復帰戦を勝利で飾っったのです。
今回は、「RIZIN LANDMARK5 in YOYOGIのダブルタイトルマッチ」について解説してきました。
判定で勝利した朝倉は、おそらく6月に行われるクレベル・コイケVS鈴木千裕の勝者とタイトル戦を行うことになるでしょう。
平本蓮はこの試合の負けによってフェザー級タイトル戦線からは脱落となり、朝倉未来との試合も当分は実現しないでしょう。
果たして朝倉未来は年内に悲願のフェザー級タイトルを獲得することができるのでしょうか?
その戦いの行方に注目しましょう。