2022年12月に公開されたスラムダンクのアニメ映画が大好評となっていますが、実際のバスケットボールでも日本人が躍動しているのをご存じでしょうか?
八村塁選手は日本人の母親とベナン人の父親から生まれたハーフの選手なので身体能力が高く、NBAでも活躍していますよね。
しかし、純粋な日本人としてNBAで活躍している選手がいるのです。
それが、「渡邉雄太選手」です。
今季からブルックリン・ネッツに所属していて、確かな戦力としてチームの快進撃に貢献しています。
この記事では、そんな「ネッツ渡邊雄太のNBAでの大活躍」について解説していきたいと思います。
2018年にドラフト外からメンフィス・グリズリーズに入団し、田臥選手以来2人目となる日本人NBAプレイヤーとなった渡邊選手。
2021年には、トロント・ラプターズとNBA本契約を勝ち取っています。
2022年は、ブルックリン・ネッツと無保証契約を結んでいます。
しかし、直近の1ヶ月間で大活躍し、チームの欠かせない戦力となっていることから、サラリー保障の契約に切り替わる可能性が高くなっています。
(1月11日までロスターに残ればサラリー契約に切り替わる)
チームにはケヴィン・デュラントやカイリー・アービングという2枚看板が在籍しているが、今季はその2人以外の選手たちとのバランスが最高に整っています。
そして、その「最高のバランス」の中に、渡邊雄太選手が含まれているのです。
2023年1月5日現在の渡邊選手の成績は、24ゲームに出場し平均プレータイム「19分」平均PTS「8.0」平均REB「3.0」FG%「56.0%」3PT%「52.1%」となっています。
さすがにスターターとしてプレーはできていませんが、優秀なシックスマンとして確かな実力を発揮しています。
特筆すべきはその「3Pの成功率」です。
なんと、世界的なスリーポインターが揃うNBAにおいて、1月5日現在、渡邊選手が成功率ナンバーワンとなっています。
シュートの驚異的な精度はもちろんですが、チームの戦力として着実に出場試合数を伸ばしていることにより、試投規定数をクリアできているのが非常に大きいと言えるでしょう。
その素晴らしい3Pの精度を称えられ、「YUTA THE SHOOTA」というニックネームまで付けられているのです。
そんなブルックリン・ネッツは、現在最高のチーム状況となっています。
12月5日にセルティックスに負けて以来、12連勝中となっています。
ケヴィン・デュラントやカイリー・アービングが絶好調で爆発的な得点を奪えば、マークが2人に集中すれば渡邊がアウトサイドでフリーになり、3Pを決めるといった好循環が生まれています。
チームの雰囲気も最高の状態で、順位もイースタンカンファレンスの2位に上がってきています。
渡邊雄太選手にとっては、ロースターとしてサラリー契約を勝ち取るだけでなく、NBAチャンピオンを目指せるチャンスが巡ってきているのです。
NBAというスポーツは、「超人の集まり」とも言われています。
平均身長が198㎝という事実からしても、その凄さが分かるかと思います。
しかもただ体が大きいというわけではありません。
世界中の「身体能力の高い大男たち」が全力でダッシュをしたり、全力でジャンプをしたりするのです。
たゆまぬ練習によって、繊細なテクニックやシュートタッチも身に付けています。
そんな異次元の戦いの中に、身体能力で劣る日本人が活躍できているのです。
これは、サッカーのW杯や欧州サッカーで活躍するより、メジャーリーグで活躍するよりも難しいことであると言えます。
日本におけるNBAの人気は、そこまで高くない(スポーツ好きには興味ある人が多いが、一般層にはほとんど知られていない)のが現状です。
しかし、渡邊雄太選手が成し遂げているNBAでの実績は、もっと日本のメディアに取り上げられるべき偉業だと言えるでしょう。
206㎝の高身長でありながら高精度のアウトサイドシュートが武器であり、長い手足とフットワークの良さを活かした素晴らしいディフェンスでチームを助けるそのプレーは、バスケットボールファンであれば必ず観ておくべきです。
また、普段NBAを観ない人も、一度でも渡邊選手のプレーを観てみるべきです。
NBAの大スター2人に気に入られ、実力でも確かな戦力となっているその姿にきっと感動を覚えるでしょう。
今回は、「ネッツ渡邊雄太のNBAでの大活躍」について解説してきました。
日本人2人目のNBA選手である渡邊雄太選手は、5年目にしてついに最高のチームと巡り会いました。
着実に個人としての実力も身に付け、ケヴィン・デュラントやカイリー・アービングという2人の大スターからも信頼されるプレイヤーとなっているのです。
チームは12連勝と絶好調で、NBAチャンピオンも目指せる状態です。
ぜひ渡邊選手には、これまで以上の活躍を見せてもらいたいものです。
日本人初となるNBAチャンピオンの誕生を期待しましょう。