予想に反して盛り上がりを見せるWBC、決勝はやはり「アメリカ対日本」を期待

 

3月19日に行われたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)のアメリカ対ベネズエラの試合は、逆転に次ぐ逆転の白熱したゲームとなりました。

 

見事勝利して準決勝に駒を進めたのは、WBC開催国のアメリカ代表でした。

 

7-5と追い込まれた状況からの逆転満塁ホームランでの勝利とあって、スタジアムだけでなくアメリカ中が歓喜で包まれました。

 

大会前は「それほど盛り上がらないのでは?」と懸念されていたWBCですが、ベスト4が決まった現段階でかなりの盛り上がりを見せています。

 

そして、多くの野球ファンが「アメリカ対日本」の決勝戦を期待しています。

 

その理由はやはり、「トラウト」と「大谷翔平」というメジャー屈指のスーパースターがいるからであると言えるでしょう。

 

この記事では、そんな「盛り上がりを見せるWBC」について解説していきたいと思います。

 

 

苦しみながらも準決勝まで勝ち進んだアメリカ

 

5番にはタイトルこそないものの確かな実力を持つカイル・タッカー、シルバースラッガー賞3回受賞のJ.T.リアルミュートというメジャー屈指の捕手もいます。

 

指名打者には、2022年の本塁打王のシュワーバーがいます。

 

本塁打王が7番打者となっているのですから驚きです。

 

さらには盗塁王2回、首位打者1回のトレイ・ターナーが9番にいることで、先頭打者へ繋ぐことが可能となっています。

 

まさに打線は世界ナンバーワンと言えるでしょう。

 

投手では、メジャー通算123勝のランス・リンや最多勝1回のマイルズ・マイコラス、最多勝2回のアダム・ウェインライトなどがいます。

 

さらに、抑えには2022年に33セーブを挙げているライアン・プレスリーもいます。

 

攻守にワールドクラスを揃えた陣容は、間違いなく優勝候補筆頭であると判断できるでしょう。

 

 

大谷翔平とダルビッシュ有がいることで侍ジャパンも名前負けしていない

 

今回のアメリカ以外のWBC参加国には、メジャーリーガーも何人か参加していますが、やはり大谷翔平はその中でも別格であると言えるでしょう。

 

2021年のMVPを獲得していて、投手と打者の両方でメジャーのトップ争いを繰り広げている唯一無二の選手なのです。

 

人気もアメリカ代表キャプテンのトラウトと引けを取っていないため、「決勝戦でエンゼルスの同僚であるトラウトと大谷が真剣勝負をする」というシチュエーションは最も盛り上がることでしょう。

 

さらに、2013年と2020年のサイヤング賞投票2位で、最多勝利数1回、最多奪三振1回を誇るダルビッシュ有の存在も大きいはずです。

 

アメリカ代表もこの2人に対しては大きなリスペクトを持っているはずで、もしも決勝戦で両国が対戦することになれば、格下と思わずに戦ってくれることでしょう。

 

 

アメリカはキューバ、日本代表はメキシコと対戦

 

アメリカ代表対日本代表の決勝戦を待ち望んでいるファンも多いかと思いますが、ベスト4まで残ったキューバとメキシコもかなり実力のある国です。

 

キューバは世界ランキング8位、メキシコは5位といずれも上位であるため、アメリカも日本も油断はできません。

 

3月20日8時(日本時間)に「アメリカ代表対キューバ代表」の一戦が行われ、3月21日8時に「日本代表対メキシコ代表」の試合が行われます。

 

アメリカ代表は、準々決勝で7失点はしたものの、15安打で9得点を挙げて逆転勝利したため、かなりチームの雰囲気も良く、勢いもかなり出てきていることでしょう。

 

もしもキューバ戦に大勝するするようなことがあれば、決勝戦でも圧倒的なプレーでWBC連覇を成し遂げるかもしれません。

 

そんなアメリカ代表に対して、侍ジャパンも強敵メキシコとの準決勝となるわけですが、日本を代表する投手である佐々木朗希と山本由伸の両投手の登板が予想されています。

 

大谷翔平は打者として出場予定となっているので、そのバットで多くのチャンスを作ってくれることでしょう。

 

相手となるメキシコ代表の先発は、左打者にめっぽう強いパトリック・サンドバルとなります。

 

侍ジャパンの打者は、1番ヌートバー、2番の近藤健介、3番の大谷翔平、4番の吉田正尚、5番の村上宗隆と、左打者が5人も続きます。

 

それゆえに、かなり苦戦することが予想できますが、これまで5試合で47得点を挙げている強力打線ゆえに、きっとサンドバルを打ち崩してくれるはずです。

 

もしも2~3点のみであっても、佐々木と山本がスコアボードに「0」を並べてくれることでしょう。

 

 

まとめ

 

今回は、「盛り上がりを見せるWBC」について解説してきました。

 

劇的な逆転劇で準決勝に進出したアメリカ代表と我らが侍ジャパン。

 

両国が準決勝に勝ち、決勝で戦うことになれば、WBCはさらに大きな盛り上がりを見せることでしょう。

 

はたしてどの国が優勝することになるのか、注目していきましょう。