9月25日にさいたまスーパーアリーナで行われた『The Battle Cats presents 超RIZIN』と『湘南美容クリニック presents RIZIN.38』が大きな盛り上がりを見せましたよね。
日本のTwitterで1位になるだけでなく、世界のトレンドでも「#メイウェザー」が3位に入るなど、世界的なスターだけにその反響は大きかったようです。
しかし、なにやらここ最近のRIZINに興味が持てなくなっている人も増えてきているように思えます。
実際に今回の大会も、「現役を引退して5年も経つ45歳のボクサーと日本国内のタイトルも持っていない総合格闘家の試合でしょ?」という冷ややかな意見もかなり多くなっていたのも事実です。
「メイウェザー」という世界的ビッグネームと、日本のYouTubeで大人気となっている知名度抜群の「朝倉未来」の試合であったため大きな話題となりましたが、「格闘技」といった視点で考えてみると、この先の未来に不安を感じてしまいます。
この記事では、そんな「RIZINに凋落の気配が漂っている理由」について解説していきたいと思います。
2022年6月19日に行われた『THE MATCH 2022』では、那須川天心選手と武尊選手の夢の対戦やK-1とRISEの対抗戦などで大いに格闘技が盛り上がりました。
RIZINの選手は出場しませんでしたが、運営はRIZINの榊原氏が実行委員の中心となり行われていました。
PPVは約50万件も購入され売上が25億円、チケット売上20億円と破格の売上金額を記録しました。
今回のメイウェザーVS朝倉未来をメインとする『The Battle Cats presents 超RIZIN』と『湘南美容クリニック presents RIZIN.38』も、発表こそないもののかなりの金額の売上を上げたはずです。
しかし、それでも「RIZINに凋落の気配が漂っている」と感じている格闘技ファンは多くなっています。
その理由をいくつか挙げてみましょう。
現在のRIZINは、複数の人気選手が存在し、非常に魅力的な格闘技団体となってきています。
しかし、その年齢層はかなり高くなってきており、数年後には多くのスター選手がいなくなってしまう可能性もあるのです。
「2022年9月29日現在のスター選手年齢」
いかがでしょうか?
那須川天心選手もRIZINに出場していましたが、現在はボクシングへの転向を表明していることから、RIZINの大会に出場することはありません。
スター選手は多いですが、その多くが30代を超えていて、今後数年間でかなり高齢化してしまうのです。
看板選手である朝倉未来選手は、元々「30歳になったら格闘技を引退する」と公言していたので、それほど長くは続けることはないでしょう。
さらに、弟の朝倉海選手も、拳を何度も骨折しており、今後長く現役を続けていけるかどうかは怪しいと言えます。
RIZINには、萩原京平選手(26歳)や平本蓮選手(24歳)といった期待のスター候補もいますが、萩原選手はRIZINで5勝5敗、平本選手は1勝2敗と強さの面で問題を抱えているため、今後RIZINの看板選手にはなれないでしょう。
そう考えると、3年後くらいにはかなりRIZINの勢いも衰えていくことが容易に予想できるのです。
RIZINの運営は、メイウェザーを招致したり、K-1やRISEを結びつけるなど手腕の高い部分もあります。
しかし、実行委員長を務める榊原信行氏が反社との関りを指摘されたり、先日の超RIZINで花束をマットに投げ捨て大炎上した「ごぼうの党」奥野卓志代表をリングに上げてしまうなど、運営の甘さが目立ちます。
運営の意識が低いと、いつか大きな問題が起きてしまう可能性も高まりますし、その対処もしっかりと行えない可能性が高くなってしまうでしょう。
『THE MATCH 2022』では、当初フジテレビが放送する予定でしたが、断言はしませんでしたが榊原信行氏が反社との関りが浮上したことで放送を取りやめた経緯があります。
それでもPPVの存在によって大きな利益を上げることができ、これをきっかけとして地上波での放送からPPV頼りの運営にシフトチェンジしたのです。
しかし、前述した通り、スター選手が少なくなっていけばPPVの売上減に直結することから、RIZINの運営自体が厳しくなっていくはずです。
今回は、「RIZINに凋落の気配が漂っている理由」について解説してきました。
人気選手の高齢化や運営の問題、PPVへの移行など、今後RIZINに凋落する可能性はかなり高くなっているように感じます。
強くてカリスマ性のある若手スターが複数人出てくれば、今後も団体の人気を維持することができるはずです。
今後数年間でそのような若手選手が出現するのか、要注目です。