一昔前までは定年退職した高齢者が行うイメージだった「海外移住」ですが、この数年でかなりイメージが変わりつつあります。
それは、「現役世代までもが海外移住を検討するようになった」ということです。
実際に海外移住を実行に移した20代、30代の若者も増えてきています。
彼らはいったいなぜ、住み慣れた日本を飛び出そうとするのでしょうか?
また、どういった国に移住しているのでしょうか?
この記事では、そんな「海外移住をするという選択肢のメリットとおすすめの国」について解説していきたいと思います。
新型コロナウイルスの影響により、一時的に海外の長期滞在者は減ったものの、永住者に関しては確実に増え続けています。
冒頭でも挙げた通り、定年退職後の高齢者だけではなく、日本に見切りをつけた若年層の高度人材の海外移住も増えてきているのです。
ご存じの通り日本の税金は年々増加しています。
少子高齢化や一流企業の衰退によって今後もこの流れは変わることはないでしょう。(むしろさらに税金は上昇する可能性が高い)
海外のニュースサイトで発表された「世界の高税率国ランキング」では、「アルバ」というカリブ海に浮かぶ小さな国に次いで世界2位という結果となったのです。
税金は高いものの福祉制度がデンマークやスウェーデンといった国と比べると充実していないので、「税金を払っている割に恩恵が少ない」と感じる人も少なくないというのが現実です。
そういった現状が要因となり、海外移住をする人が増えているわけですが、実際に海外移住をするとどのようなメリットがあるのでしょうか?
具体的に挙げていきましょう。
日本は所得税が非常に高い国です。
特に年収が高い富裕層からすると、半分近く税金で国に持っていかれてしまうイメージがあるはずです。
しかし、海外には日本よりもはるかに税金が低い国が数多く存在し、中には「タックスヘイブン」という課税が大きく軽減されたり掛からない国もあったりします。
そういった国で永住権を取得し資金を海外に移せば、税金面で大きな恩恵を受けることが可能となるのです。
海外には、日本よりも物価が安い国が数多く存在します。
月に30万円~40万円という日本では一般的な給料をもらいながらであっても、物価の安い国であればプールやジム付きの家に住み、裕福に暮らすことができるのです。
日本では、介護士不足や老々介護など、介護に関して不安を感じている人も多くなってきています。
しかし、海外であれば若い働き手も多いので、そういった心配をしなくても大丈夫なのです。
経済的な面でも安く介護サービスが受けられるので、長期的に見ても海外移住をした方がメリットが大きいと判断できるわけです。
日本国内でも、多くの外国籍の人と出逢うことができますが、やはり海外に直接住む方が圧倒的に出会いの幅は広がります。
また、他民族の生活に触れることで、新鮮な刺激を得ることにも繋がります。
年齢を重ねると時間の経過が早く感じるのは、「ジャネーの法則」によって説明されていますが、感じる時間のスピードを緩やかにするには「新鮮な体験」をどれだけするかが重要なのです。
そういった意味では、慣れ親しんだ日本ではなく海外で暮らすということは必然的に新鮮な体験をすることが多く、充実した毎日を送れる可能性が高まるとも言えるでしょう。
それでは、ここからは海外移住におすすめの国をいくつか挙げていきましょう。
日本からも近く気候も似ているので、とても住みやすいのが「台湾」です。
物価も圧倒的に台湾の方が安く、治安も良く親日国であるため国民性も温かいという特徴があります。
日本語もある程度通じることもあるので、非常に住みやすさを感じられるはずです。
シンガポールは公用語が英語ですが、母国語ではないのでつたない英語にも寛容さがあります。
また、税率の低い国として有名なので、そういった面でもメリットが大きいと言えるでしょう。
他民族国家なので、グローバルな視点を身に付けたいという人にも向いていますし、治安も良いので安心して暮らしていくことができます。
そして、教育にも力を入れている国なので、子供のいる家庭の移住先としてもおすすめなのです。
フィリピンも日本人の移住先としては人気の国の1つです。
気候が温かく、1年を通してTシャツとハーフパンツで暮らせるという「過ごしやすさ」が大きな魅力です。
また、フレンドリーな国民性なので、日本人だからといって孤独を感じることもないでしょう。
ある程度の英語ができれば問題なく生活していくことができるはずです。
今回は、「海外移住をするという選択肢のメリットとおすすめの国」について解説してきました。
現代の日本は、増税や少子高齢化、経済の悪化などネガティブな要素が非常に多い国となっています。
そして、今後そういった状況が改善されていく可能性もあまり高くない(むしろ悪化していく可能性が高い)と言えます。
海外移住という選択をする若者もさらに増えてくはずです。
ぜひこの機会に、「海外移住」という選択肢について考えてみてはいかがでしょうか?