日本代表MF久保建英選手(21)が所属するレアル・ソシエダのエースである、スペイン代表FWミケル・オヤルサバル選手(25)がついに全体練習に復帰しました。
2022年3月17日の練習で左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負ったオヤルサバル選手ですが、ようやく半年以上のリハビリを経て復帰間近となっています。
EL(ヨーロッパリーグ)優勝やラ・リーガ4位以内フィニッシュ(来季のチャンピオンズリーグ出場権獲得)という目標達成に向け、最高の戦力が復帰することになりそうです。
エースの復帰が久保選手にどのような影響をもたらすのでしょうか?
この記事では、そんな「レアルソシエダのエースであるオヤルサバルの復帰が久保建英に与える影響」について解説していきたいと思います。
今シーズンのレアル・ソシエダは、サッカーファンならばご存じの通り久保建英選手の活躍もありかなり好調を維持しています。
リーグ戦では、バルセロナやアトレティコ・マドリードといった強豪との試合を消化しながらも現在7位につけていますし、ヨーロッパリーグではグループEの首位に立っています。
開幕直後にエース年て期待されていたアレクサンデル・イサク(23)がニューカッスルに移籍し、代わりに獲得したウマル・サディク(25)が数試合で右膝前十字靭帯断裂により長期離脱してしまうなど、前線の戦力が不安視されていました。
しかし、久保選手を2トップの左FWで起用し、レンタルで獲得していたアレクサンダー・セルロート(26)も活躍するなど、既存のメンバーで良い結果を出しています。
久保選手とセルロート選手のコンビが予想外にハマり、現在は順調に勝ち点を積み上げています。
そういった状況の中、スペイン代表でも注目されているオヤルサバル選手が全体練習に復帰となったことで、レアル・ソシエダは本気でヨーロッパリーグ優勝とラ・リーガ4位以内を目指せる状態となったのです。
現在は期待されている若手FWのアリ・チョ―選手(18)が太ももを怪我しており、FWは駒不足ですが、オヤルサバル選手とアリ・チョー選手が完全復帰すれば、ハイレベルなFWが揃うこととなります。
特にシーズン後半戦は最高のチーム状態で戦えるはずです。
🥰 El vídeo que todos queríamos ver.@Mikel10oyar, paso a paso.#AurreraReala pic.twitter.com/b0fOXi2TEZ
— Real Sociedad Fútbol (@RealSociedad) October 4, 2022
レアル・ソシエダにとっては、これ以上ないほど嬉しいニュースであるオヤルサバル選手の復帰ですが、日本のサッカーファンからは不安の声が多数上がっています。
それが「オヤルサバル選手の復帰が久保選手に与える影響」です。
オヤルサバル選手のポジションは、主に左FWとなっています。
そう、現在久保選手が出場しているポジションの選手なのです。
レアル・ソシエダは、地元であるバスク地方出身の選手を中心にチームを形成している地域密着型のクラブです。
オヤルサバル選手バスク地方出身で、レアル・ソシエダのカンテラ(下部組織)からトップチームに上がってきた選手なのです。
スペイン代表でもエースとして期待される実力を持ち、クラブ生え抜きの選手でもあるので、復帰すれば間違いなく不動のレギュラーとしてプレーすることになります。
それはすなわち、久保選手がレギュラーとして出場するためには、その他のポジションを奪わなければならないことを意味しているのです。
オヤルサバル選手と久保選手は同じ左利きのテクニシャンですが、FWとしての能力は確実にオヤルサバル選手の方が上です。
このような状況ゆえに、日本のサッカーファンからは、「久保選手がベンチ暮らしになってしまうかも」と心配しているわけです。
結論としては、オヤルサバル選手が本格的に復帰したとしても「久保選手の試合出場時間が大幅に減ることはあり得ない」と言えるでしょう。
理由としては、以下のようなことが挙げられます。
要するに、オヤルサバル選手が左FWのレギュラーだったとしても、久保選手が試合に出場できる環境が整っているのです。
今回は、「レアルソシエダのエースであるオヤルサバルの復帰が久保建英に与える影響」について解説してきました。
スペインでも屈指の実力を持つオヤルサバル選手が復帰間近となったことで、確実に久保選手にも影響がありますが、極端に出場する機会が減ることはないでしょう。
マイナスの影響よりも、一緒にピッチに立つことでさらに光り輝く可能性もあります。
今後はエースが復帰したレアル・ソシエダの強いサッカーを堪能しましょう。