突然ですがあなたの座右の銘は何ですか?
そう聞かれてスッと答えられる人は意外と少なかったりします。
「そもそも座右の銘を決めたところでそれを披露する場がない」と思う人もいるかもしれません。
しかし、座右の銘を決めておくことで大きなメリットを得られるので、時間がある時に探してみることをおすすめします。
この記事では、そんな「座右の銘に使いたいことわざや四字熟語」について解説していきたいと思います。
座右の銘とは、「自分の信念や信条を表す言葉」です。
自らが「こうありたい」という願いを込めて使われることもあったりします。
「座右」とは、その言葉通り「座っている右側」という意味で、これは遥か昔の時代に皇帝が信頼できる補佐役を右側に座らせていたというところからきているそうです。
「銘」とは、意思や器などに言葉を記したものです。
要するに、「自らの右側に置きたいと思えるほど重要な言葉」という意味となります。
冒頭でも挙げた通り、座右の銘を披露する機会はそれほど多くはありません。
面接であったり、目上の人との会話で披露することが何度かあるかもしれないという程度というのが現実でしょう。
「そんなに使う頻度が少ないならばあまり持つ意味がないのでは?」と思うかもしれませんが、それは対外的な面でも話です。
座右の銘を持つメリットは、主に「自分の内側(心の中)」でこそ効果を発揮するのです。
特に「自分の人生における指針になる」というのが最大のメリットと言えるでしょう。
生きていく中で迷いや悩み、苦しみなど、マイナスの感情に陥ってしまうケースは多々ありますよね。
そんな時に座右の銘を思い返し、「これからどう動くべきなのか」「どうあるべきなのか」を導きやすくしてくれるのです。
座右の銘に使われるのは、主にことわざや四字熟語となります。
「座右の銘はこうでなければならない」という定義はないので、自分なりに考えて作った言葉でも良いかもしれません。
ここからは、特に座右の銘に適していると思われることわざや四字熟語を挙げていきます。
初心忘るべからず
始めたころの真剣で謙虚な心を忘れてはいけないということ。
明日は明日の風が吹く
あまり先のことばかり考えずに、身を任せてみるということ。
塵も積もれば山となる
塵のように細かなものであっても積もれば山のように大きくなるように、些細なことも大事にしていかなければならないということ。
七転び八起き
7回転んでも8回立ち上がれば失敗ではない。何度も諦めずに挑戦していくことが大事ということ。
思い立ったが吉日
ポジティブなことを思いついたならば、すぐに行動に移すのが良いということ。
失敗は成功の基
失敗をすることで「どうすれば良かったのか」という改善点に気が付くことができるので、成功する確率を上げることができるということ。
早起きは三文の徳
早起きをすると健康にも良く仕事やプライベートでも充実するということ。
笑う門には福来る
良いことがあったから笑うのではなく、笑顔で過ごしているからこそ良いことが起きると考えて行動すること。
備えあれば憂いなし
日頃からしっかりと準備しておくことで、いざという時も慌てずに行動できるということ。
一期一会
その出会いを一生に一度だけのものと思い大切にすること。
不言実行
あれこれといろいろなことを考えたり言うのではなく、黙ってすべきことを行うこと。
初志貫徹
最初に決めたことを最後まで突き通すこと。
有言実行
自らが口に出したことは責任を持って実行すること。
猪突猛進
周りのことを気にせずに、1つのことに向かって突き進むこと。
勇往邁進
何事にもひるまずにひたすら目的を達成するために邁進(進んでいく)こと。
一日一善
1日に1つ良いことを行うということ。
いかがでしょうか?
1つずつ言葉に出して読み上げ、その意味を知ることで、「この言葉凄く心にグッとくる」というものがあるのではないでしょうか?
ここで挙げた以外にも、実に様々なことわざや四字熟語があるので、休日などにゆっくりと時間を掛けて見てみるのも良いかもしれません。
冒頭で、「座右の銘は披露する場がない」と言いましたが、日常の会話の中で自分からアウトプットすることは十分に可能であったりします。
初対面の人との挨拶でも良いですし、飲み会の場で「自分の座右の銘は○○なんで」と言うのも「あり」でしょう。
ただし、「必ずポジティブな雰囲気になれるようなタイミングで使用する」ということは意識すべきです。
例えば仕事で何度かミスを重ねて周囲の人に迷惑が掛かった状態で、「自分の座右の銘は終わりよければすべて良しなので」と言ってしまえば周囲の人は不快感を感じてしまうでしょう。
そういった使い方ではなく、その日の予定がイレギュラー続きで上手くいかない状況の際にも、「終わりよければすべて良しだ」と自分に言い聞かせて頑張るという使い方をするのがベストな使い方と言えるでしょう。
実際に外にアウトプットすることで、より「自分の座右の銘」という感覚が強まり、人生における強い指針にすることができるはずです。
今回は、「座右の銘に使いたいことわざや四字熟語」について解説してきました。
特に20代や30代の若年層の人たちはあまり座右の銘を意識する機会はないかと思いますが、日本には(世界には)素敵な言葉がたくさんあるので、その中から心に刺さる言葉を座右の銘にするのもおすすめです。
様々な言葉を調べるだけでも楽しいものですし、きっと心にグッとくる言葉に出会えるはずですよ。