11月21日に開幕する「カタールワールドカップ」ですが、日本代表についてはおよそスタメンで出場しそうなメンバーが固まりつつありますよね。
今大会はメンバー登録の枠数が23人から26人に変更されましたが、試合に出場するメンバーは16~17人が中心となることでしょう。
しかし、いまだにスタメンが固まらない(まったく決まりそうもない)ポジションが1つだけあります。
それが「CF(ワントップ)」です。
この記事では、そんな「日本代表におけるCF(ワントップ)のスタメン候補者」について解説していきたいと思います。
日本人サッカー選手の中には、優れたFWもたくさん存在しています。
しかし、ワールドカップまで1ヶ月を切った時点でも「この選手がスタメン有力」といった状態になっていないのです。
「何人も圧倒的な実力者がいて選べない」といったポジティブな意味で決まらないならば良いのですが、残念ながら現在の日本代表の場合は、「どの候補者も決め手に欠ける」といった状態となっています。
一体誰がドイツ戦でスタメンになるのか、その候補者たちを挙げていきましょう。
4年前のエースは今大会もワールドカップメンバーに選ばれるでしょう。
ポストプレーの上手さは日本人FWとしては圧倒的で、コンディションさえよければスタメンの可能性も高いと考えられます。
しかし、サッカーファンの中では、「何度も怪我をしてからキレがなくなった」といった声が多いのも事実です。
32歳と年齢的にもキレが落ちるのも仕方がないことですが、前線でのプレスの量と質が落ちてしまうとチームとしての力が大幅にダウンしてしまうだけに、スタメンで使うべきか悩むところです。
Jリーグでは24試合で7得点と悪くはない数字を残していますが、やはり全盛期よりもFWとしての怖さはなくなっているのは間違いないでしょう。
鹿島アントラーズで18試合出場し、10得点という素晴らしい成績を残してヨーロッパのクラブに移籍した上田選手。
ヨーロッパでも結果を残せば、大迫勇也選手に代わってスタメンに抜擢される可能性も十分にありました。
しかし、移籍後は適応に苦しみ、8試合で1得点とインパクトを残せずにいました。
MFで起用されることもあり、「移籍失敗だったのでは」とサッカーファンからはたくさんの落胆の声が聞こえました。
しかし、監督が代わると一気に信頼を勝ち取り、コンスタントに得点を取るようになったのです。
直近の3試合で3得点を挙げており、日本代表のワントップのスタメンに最も近い状態であると言えるかもしれません。
日本代表の戦い方において、最も合うタイプなのが前田大善選手です。
その魅力は何と言っても「走力」です。
前線から激しいプレスも継続して行うことができ、MFやDFが連動して守備を行うことで相手をハメることができるのです。
ドイツやスペイン相手にもハマる可能性が高く、実際に前田選手がスタメンで出場した欧州遠征のアメリカ戦では、圧倒的な強さを見せました。
前田選手をスタメンで使い、後半の途中から大迫選手や上田選手といった選択肢が最も期待できると言えるかもしれません。
ただし、残念ながら走力以外の部分で期待値が低いのも確かです。
得点力は低く、FWとしては頼りない印象を受けます。
前田選手と同じセルティックでプレーしている古橋選手も、ワントップ候補の1人です。
今季は開幕から絶好調で、8試合でハットトリックを含む7得点を挙げるなど、日本代表のFWで圧倒的な数字を残していました。
しかし、宿敵レンジャーズとの試合で負傷するとコンディションが悪化し、活躍ができなくなっていきます。
CL(チャンピオンズリーグ)でも結果が出せず、チームは2分け3敗で最下位に沈んでいます。
日本代表においても16試合で3得点と結果が出せておらず、いまいち代表チームに合っていない印象があるのです。
27歳の浅野選手もワントップで活躍できる能力のある選手の1人です。
しかし、9月10日に行われたシャルケ戦で膝を負傷し、長期離脱中なので、復帰できるか微妙な状態です。
仮に復帰できたとしても、スタメン出場は難しいかもしれません。
ただし、その走力は非常に大きな武器となるはずなので、チームに疲れが見え始める後半途中から出場しプレスを掛ける役割で重宝される可能性もあります。
決定力自体はそこまで高くありませんが、シュートは積極的に打つタイプなので、こぼれ球を他の選手が押し込むといったシーンが作れる可能性もあるでしょう。
今回は、「日本代表におけるCF(ワントップ)のスタメン候補者」について解説してきました。
日本代表のワントップを誰が務めるかによって、戦い方は大きく変わります。
スタメンとなるのはおそらくここで挙げた5人の中の誰かだと思われます。
はたして誰が日本代表の開幕戦のドイツ戦でピッチに立つことになるのでしょうか。
注目のメンバー発表は11月1日となっています。