2022年11月3日に行われた「BreakingDown6」が大きな注目を浴びるなど、インフルエンサーとして圧倒的な力を付けた総合格闘家の朝倉未来選手。
ブレーキングダウンのオーディション動画は500万回以上の再生回数も多く、一大プロジェクトとなりつつありますよね。
しかし、「格闘家朝倉未来」としては、この1年間で大きく株を下げている状況です。
「朝倉未来、なんか変わっちゃったね」
そんな声が変わり多く聞こえてくるのも確かです。
この記事では、そんな「朝倉未来の迷走」について解説していきたいと思います。
朝倉未来選手は、RIZINのトップファイターで、チャンピオンにはなっていないものの、RIZINでは10勝2敗と好成績を残しています。
ユーチューバーとしても成功しており、チャンネル登録者数は11月4日時点で296万人を誇っています。
ブレーキングダウンでは、自らは主催者側として運営に回り、数々の個性的なキャラクターをバズらせています。
元アイドルの後藤祐樹さんや勾配ニキ、10人ニキ、こめお、バン仲村、格闘技経験者の瓜田純士さん、啓之輔さんなど、実に個性的なメンバーが参加しています。
「1分間」という短い時間だからこその激しい戦いは、非常に魅力的なコンテンツであると言えるでしょう。
また、9月25日には、ボクシング界最強の男であったフロイド・メイウェザーとボクシングのエキシビジョンマッチも行いました。
日本だけでなく、世界中からの注目を浴びたこの試合は、残念ながらKOで負けてしまいましたが、影響力の高い朝倉未来選手だからこそ実現できた試合であると言えるでしょう。
「天心VS武尊」の試合以後盛り下がりを見せている格闘技界にあって、盛り上げる役目は十分に果たしているはずです。
1年前までの朝倉未来選手は、格闘技に興味が薄かったライト層を格闘技界に引っ張って来るだけの魅力がある選手でした。
もちろん、YouTubeで成功していることが大きな要因ですが、その生き方を「カッコいい」と思い、格闘技を見始める人が非常に多かったのです。
クレベル・コイケ戦で失神KOされた際も、人気は落ちませんでした。
その後2021年の大みそかでは、1度敗れていた斎藤裕と激闘を繰り広げ、判定勝ちを収め見事リベンジを果たすなど、格闘家としての魅力も非常に高い状態でした。
しかし、2022年の朝倉未来選手は、まるで牙が抜けた獣の様になってしまったのです。
2022年に参加した試合はメイウェザーとのエキシビジョンマッチのみ。
さらにはそのメイウェザー戦のKO負けで頭痛が残っているとのことで、2022年の大みそかの試合を欠場する意向を示しています。
つまり、2022年は大きな怪我がなかったにもかかわらず、1試合も公式戦を戦っていないのです。
斎藤戦後のインタビューでは、「クレベル選手か牛久選手とやりたい」と言い、「ベラトールとの対抗戦も出たい」とも言っていましたが、現実にはその2人とも戦わず、ベラトールとの対抗戦も参加しないこととなたのです。
クレベル・コイケ選手は、YouTubeで「ベラトールとやりたいって言っていたのに頭が痛いはおかしいだろう」と朝倉選手のことをかなりバカにしています。
その他の格闘家に関しても、「ブレーキングダウンを格闘技として捉えられるのは心外」と感じている人も多く、「格闘家朝倉未来」という存在はたった1年弱で急降下してしまったのです。
10月5日には、「格闘技ともう少しでお別れで寂しくなる」とツイートを行い、今後もう一花咲かせる気もないことを印象付けてしまった。
「クレベル・コイケにリベンジする」とも言っているが、「負けたら引退する」とも公言してしまっています。
戦う前から「負けたら」といった言葉を口にする時点で勝敗は見えていますし、格闘家としてカッコ悪い印象となってしまいます。
すでにYouTubeをはじめ様々なビジネスで成功していることから、格闘家としての人気が衰えたところで問題はなさそうですが、格闘技ファンたちとしては少し残念な気持ちであると言えるでしょう。
今回は、「朝倉未来の迷走」について解説してきました。
大みそかのRIZINの出場辞退を示唆したことで、2022年は公式戦の出場がゼロとなってしまった朝倉未来選手。
ブレーキングダウンやメイウェザー戦など、違った面では盛り上がりを作りましたが、確実に格闘家としての人気は急降下しています。
はたして来年にクレベル・コイケ選手が対戦を受けてくれるのか、そして戦いの結果はどうなるのでしょうか?
格闘家朝倉未来の最後を見届けましょう。