レアル・マドリードに所属する日本代表の久保建英選手は新シーズンもレンタルとなる可能性がかなり高くなっています。
ブラジル代表ヴィニシウス選手がコロナの影響によってスペイン国籍の取得ができなかったことによって、EU圏外選手の枠が空かなかったのです。
これによって、新シーズンもレンタル移籍か他のクラブに完全移籍のどちらかの道しかなくなったわけですが、6月下旬頃からレアル・ソシエダが熱烈オファーをしているというニュースが連日報道されています。
スペイン国内でも屈指の強豪チームからの誘いということもあり、久保選手にとっては悪くない選択肢のようにも思えますが、実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、そんな「久保建英選手の移籍先や新シーズンの重要性」について解説していきたいと思います。
日本が誇る新世代のスターは、昨シーズンに思うような結果を残せなかったことから「伸び悩み」と評される機会が非常に増えています。
確かに、過去10年で5回のチャンピオンズリーグ制覇をしているレアル・マドリード所属であり、元バルセロナの下部組織出身でInstagramのフォロワーが約120万人という経歴や人気を考えれば、マジョルカや日本代表での結果は期待外れであったかもしれません。
得点の低さも深刻ですが、どこかプレーに焦りが見えるのも確かですよね。
しかし、どんな名選手であってもフィットできるチームでなければ満足な結果は出せないものです。
1シーズンでも完全にフィット下チームでプレーできるだけでも、キャリアは大きく変わるのです。
極端に言えば、「重要な1試合で大活躍をするだけでサッカー界での立ち位置が大きく変わる」というのがヨーロッパサッカーだと言えます。
そういった意味では、まだまだ焦る必要はないと言えるでしょう。
久保選手自身、焦らずにじっくりと良いチームと良い監督の元で1シーズンを過ごせば、ヨーロッパサッカーの主役の1人になれるはずです。
前述した通り、サッカー選手としてのキャリア全体で考えればまだまだ焦る必要はありませんが、「レアル・マドリード」に帰還するという視点で考えれば今シーズンがラストチャンスとなるでしょう。
契約期間は2023年までとなっているので、契約更新の可能性はあるものの今年ブレークしなければ売り出される可能性が極めて高くなるはずです。
レアルに戻る方法はただ1つ、今シーズン10ゴール10アシストクラスの成績を残すか、数字以外の圧倒的な貢献によってチームの主軸となることです。
圧倒的な活躍をすれば、ヴィニシウスのスペイン国籍取得で空いたEU圏外選手の枠に入ることもできることでしょう。
久保選手のレンタル移籍先として手を挙げているチームは多いですが、その中でも特に熱心にラブコールを送ってきているのが、レアル・ソシエダです。
昨シーズンはラ・リーガで6位となっており、ヨーロッパリーグに出場することとなっています。
スペインでも強豪として知られているチームであり、ヨーロッパリーグを経験できることから、久保選手にとってこのチームへレンタル移籍することは良い選択であると言われています。
それ以外にも久保選手にとって良いと思われるポイントはいくつもあります。
現在レアル・ソシエダには、シャビやイニエスタといったスペインの黄金期を共に過ごしたダビド・シルバ選手が在籍しています。
小柄で左利きのテクニシャン、そして身体能力は日本人とほぼ変わらないレベルというまさに久保選手にとって見本となる選手なのです。
年齢的にはすでに36歳なのでキャリア終盤ですが、そのプレーを間近で見たり一緒にプレーしたりすることで、スペインで活躍するヒントが得られる可能性は高いはずです。
元々レアル・ソシエダは、育成に定評のあるクラブです。
そして、監督であるイマノル・アルグアシル監督もまた、若手を積極的に起用する育成型の監督なのです。
現在アーセナルで活躍しているウーデゴーア選手や、ミケル・メリノ選手、アレクサンデル・イサク選手など、数多くの若手をブレークさせています。
今回は、「久保建英選手の移籍先や新シーズンの重要性」について解説してきました。
久保選手にとっての新シーズンは、レアル・マドリードに帰還できるか売り出されてしまうのかが決まる大事なシーズンとなることでしょう。
レンタル移籍という形以外にも、レア
ル・ソシエダ側は5年契約の完全移籍を望んでいるようですが、レアル・マドリード側は買取オプションを付ける可能性が高いと言われています。
どちらにしても、圧倒的な結果を残さなければヨーロッパサッカーにおける主役に刃なることができないのは確かなので、焦りすぎずに結果を出してほしいものです。