全盛期のK-1やPRIDEほどではないですが、令和という時代に入ってから格闘技が再び盛り上がってきているように感じます。
その大きな要因となっているのが、世紀の一戦を6月に控える那須川天心選手や武尊選手の2人やYouTubeで大人気となりながらもRIZINでもトップクラスの実力を誇る朝倉兄弟でしょう。
また、朝倉未来選手と戦ったことで知名度を上げ、新たなスター候補として注目を浴びている萩原京平選手やK-1の安保瑠輝也選手や野杁正明選手といったスターも台頭してきています。
そんな盛り上がる格闘技界において一際注目を集める若者が存在します。
「平本蓮」
元K-1選手である彼は、RIZINに所属して総合格闘技に挑戦中ですが、そのキャラクターと誰にでも噛みつくキャラクターによって、常に大きな話題を集めているのです。
この記事では、そんな「格闘技界を盛り上げるスター候補平本蓮の魅力」について解説していきたいと思います。
参照: https://jp.rizinff.com/_ct/17328407
平本連選手は、前述した通り元K-1選手であり、15戦11勝6KOという未来が期待された逸材でした。
しかし、K-1との契約が満了すると、総合格闘技(RIZIN)へと活躍の場を移したのです。
キックボクシングの実力は日本人選手の中でもトップクラスでしたが、寝技ありの総合格闘技では本領を発揮できず、2020年の大晦日に行われたRIZINデビュー戦で萩原京平選手にTKO負けを喫してしまったのです。
戦いの前からSNS上でヒートアップし、かなり注目された一戦であっただけに、この敗戦でそのプライドがへし折られてしまいました。
ただし、そんなことで怯まないのが平本選手の凄さです。
その後も安保瑠輝也選手や朝倉未来選手とSNSで場外バトルを繰り広げ、戦わずしてその知名度を上げていったのです。
平本蓮選手がキックボクシングの実力者であるということは格闘技ファンであれば周知の事実ですが、総合格闘技では0勝1敗という実績のない選手です。
そんな結果を出していない23歳の若者が結果を出している選手たちに次々とSNSで噛みついたことで、アンチが急増しています。
しかし、アンチが増えている以上に「平本蓮選手面白い」と感じ、応援している人も増えているのです。
カリスマ性のあるその雰囲気はもちろん、実績を出していなくても大口を叩けるそのぶっ飛んでいる性格は、若者にかなり受け入れられている印象を受けます。
やっていることは人から嫌われる行動そのものであるにも関わらず、その生意気さがなぜか憎めないという稀有なキャラクターなのです。
朝倉未来選手も、総合格闘家としての平本選手を脅威には感じていないものの、そのキャラクターには注目していて、格闘技界を盛り上げてくれる逸材として一定の評価をしています。
そんな注目を集め続ける平本蓮選手ですが、1年以上の沈黙を破り3月6日の「RIZIN LANDMARK Vol.2」に参加することとなっています。
対戦相手は、元キックボクサーで総合格闘技転向後9試合を行っている鈴木千裕選手となっています。
キックボクシングの戦績が11勝1敗、総合格闘技の戦績が6勝3敗というかなりの強敵となることからも、平本蓮選手にとっては厳しい戦いになることが予想されています。
平本蓮選手は、2021年9月からアメリカで数ヶ月間MMAの修行を行っていました。
日本のトップファイターである堀口恭司選手を破ったベラトール世界バンタム級王者セルジオ・ペティスらが所属するジムで激しい練習をこなしていたのです。
肉体は見るからに以前とは違うレベルに鍛え上げられていますし、寝技も確実にレベルアップしているはずなので、強敵である鈴木選手に勝てる可能性も十分にあり得ると言えるでしょう。
RIZINではまだ実績がないものの、平本蓮選手は圧倒的なカリスマ性と話題性を持っているのは確かです。
もしも6月の対鈴木選手の試合に圧勝するようなことがあると、一気にRIZINの主役へと躍り出る可能性もあると言えるでしょう、
そうなると、一度敗れている萩原京平選手へのリベンジマッチや、間違いなく大きな話題となる朝倉未来選手との試合の可能性も出てくるはずです。
この3月から秋ごろまでの2試合(もしくは3試合)次第では、2022年大晦日のメインクラスの立ち位置となっているかもしれません。
今回は、「格闘技界を盛り上げるスター候補平本蓮の魅力」について解説してきました。
K-1での実績を捨て、新たに総合格闘技に挑戦している平本蓮選手ですが、3月の試合で負けるようなことがあるとさすがに「口だけ男」というレッテルが貼られてしまうはずです。
総合格闘技2戦目にして後がない戦いとなる平本蓮選手の戦いを、ぜひ注目しましょう。
もしかしたら新たな伝説の幕開けとなる戦いになるかもしれませんよ。