大会前に期待されていた通りの活躍を侍ジャパンが見せています。
危なげなく1次ラウンドを4戦全勝で1位突破し、3月16日に準々決勝のイタリア戦に臨みます。
大谷翔平を筆頭に、多くの侍ジャパンの選手たちが躍動した1次ラウンドは、日本で行われたこともあり大盛り上がりとなっています。
準々決勝のイタリア戦も、東京ドームで行われるため、万全の状態で試合に臨めることでしょう。
この記事では、そんな「侍ジャパンのWBC1次ラウンド総括と決勝ラウンドの展望」について解説していきたいと思います。
まずは各選手の強さでしょう。
プールB最大の強敵とも言われた韓国を13-4という大差で破った侍ジャパンですが、明らかに選手のレベルが違っていました。
1次ラウンドの4戦では、先発の大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸がワールドクラスの投球で試合を作りました。
期待されたダルビッシュ有は韓国に3失点を喫するなどそれほど良くありませんでしたが、次回の登板では修正してきてくれることでしょう。
第2先発の今永昇太や戸郷翔征、宇田川優希、高橋奎二も素晴らしく、終盤のクローザーたちも及第点であったと判断できます。
4試合で8失点という結果は、素晴らしい内容だったと言えます。
そして打線は多くの選手が好調で、結果を出し続けました。
1番のヌートバーは、14打数6安打の.429と絶好調でチームに勢いをもたらしました。
走塁でも果敢に進塁を狙い、守備でもファインプレーを連発しています。
2番の近藤健介は、小柄ながら本塁打も1本打ち、15打数7安打の.467とこちらも驚異の打率を残しています。
そして3番を務めた大谷翔平は、投手として4回無失点の好投を披露しただけでなく、打者として12打数6安打の打率.500、本塁打1本、8打点と大活躍。
他にも、吉田正尚が12打数5安打の打率.417、牧秀悟が11打数3安打で打率.300、2本塁打と活躍しました。
残念ながら4番を務めている村上宗隆は14打数2安打の打率.143と低調ですが、侍ジャパン全体で見ると、よく打線が繋がっていたと言えるでしょう。
この圧倒的な侍ジャパンの強さを象徴しているのが、大谷翔平選手です。
メジャーリーグのMVPを獲得した選手であり、二刀流でメジャーを席巻している実力者ゆえに、侍ジャパンにとって大きな力になることはわかっていましたが、ここまで影響力が大きいとは思っていなかった人もl多いはずです。
大会直前の強化試合での2打席連続ホームランや、試合前の打撃練習など、観客だけでなく他の侍ジャパンの選手や相手チームの選手たち、そして審判までもが彼の一挙手一投足に虜となっていたのです。
WBCが始まった後も、大谷翔平が1球投げるたび、1つヒットを打つたびに大盛り上がりを見せ、一気にチームの雰囲気がUPしていきます。
第4戦目のオーストラリア戦では、自らの看板直撃の特大ホームラン(推定140メートル)を放ちました。
あまりの凄さに球場はお祭り騒ぎとなり、オーストラリア代表も悔しさではなく唖然とした表情を浮かべていました。
その存在感は間違いなく決勝ラウンドでもポジティブな影響を侍ジャパンにもたらしてくれるはずです。
圧倒的な強さで準々決勝進出を果たした侍ジャパン。
準々決勝の相手はイタリア代表となりましたが、おそらく先発は大谷翔平となるでしょう。
残念ながら24日のパドレス戦に先発する予定となっているので、準決勝や決勝で先発する可能性は低いですが、打者として貢献してくれることでしょう。
勝ち進んだと仮定して、準決勝と決勝の先発を誰に任せるのかが非常に重要だと言えます。
決勝はおそらくナンバーワン投手と言われている山本由伸が務めるはずですが、その前に行われる準決勝では、ダルビッシュ有か佐々木朗希のどちらかを先発させることになることでしょう。
どちらかを第2先発に回すことができるという点も、侍ジャパンの強みとなるはずです。
そして、優勝するためには、「村上宗隆の復活」が必要不可欠となるでしょう。
決勝ラウンドは接戦になることが予想でき、今までのように1番~3番が多く出塁できなくなるはずです。
4番を務める村上が大人しいままでは、ロースコアとなってしまう可能性が高いのです。
もしも準々決勝や準決勝で村上がホームランを打つことになれば、チームの雰囲気は最高の状態となることでしょう。
参照: https://baseball.yahoo.co.jp/
今回は、「侍ジャパンのWBC1次ラウンド総括と決勝ラウンドの展望」について解説してきました。
1次ラウンドの4試合で38得点、8失点と大暴れした侍ジャパンは、良い状態で準々決勝に臨みます。
まずは、イタリアに対して大谷翔平のピッチングと打線の爆発で危なげなく準決勝進出したいものです。
はたしてどのような試合展開になるのか、3月16日を楽しみにしましょう。