もしもあなたがスマホやPC、タブレットなどを普段から長時間使用しているタイプならば、「VDT症候群(IT眼症)」の可能性があると言えます。
あまり聞きなれない名前だと思いますが、ここ数年でかなりこの症状に陥る人が増えてきています。
デジタル機器を操作している暮らしをしていて、頻繁に目が疲れたり、ぼやけて見える、首や肩がこるといったケースが多い人は、まさしくVDT症候群かその予備軍であると考えて良いでしょう。
「現代病」とも言えるこの症状は、何かしらの改善策や予防策を講じなければどんどん症状が悪化していってしまいます。
この記事では、そんな「スマホやPCの長時間操作によるVDT症候群(IT眼症)の症状と予防、改善策」について解説していきたいと思います。
VDT症候群(IT眼症)とは、デジタル機器(スマホやPC、タブレットなど)を長時間操作することによって目や体、心に悪影響が及ぶ症状のことを指します。
これらの症状が現れ、自然に治ることは少なく、予防や改善をしなければ徐々に悪化していってしまいます。
この症状の原因は、デジタル機器を長時間操作している(同じ姿勢で画面を見過ぎている)ということです。
近年のネット化やデジタル化に伴い、人々のデジタル機器への依存度はかなり高くなっています。
スマホの操作時間も1日2~3時間操作する人が最も多いと言われていますし、6時間以上操作する若年層も急増しています。
プライベートでのスマホ操作以外にも、IT化によって仕事でのデジタル機器の使用率も上がってきています。
人によっては1日中スマホやPC、タブレットなどのデジタル機器を操作していることもあるのです。
これらの原因によって、目へのダメージが大きくなったり、血行不良によって心身にダメージが及んだりするわけです。
現代人にとってもはやデジタル機器の操作は欠かせないものとなってきていますし、今後さらにその依存度は高くなっていくはずです。
大事なのはそれを踏まえたうえでしっかりと予防や改善を日頃から行っていかなければならないということです。
症状が悪化する大きな原因となるのが、「一度の操作(使用が)数時間にも及ぶこと」です。
1時間以上同じ姿勢でいれば血行が悪化するのは当然ですし、その間瞬きの回数が激減するので間が乾いたり疲れたりするのも当然です。
必ず最低でも1時間に1回(可能であれば30分に1回程度)でも休憩を挟み、デジタル機器から離れる時間というものを作るべきです。
この「定期的な休憩」を習慣化するだけでも、VDT症候群の症状を改善したり、予防することができるはずです。
理想的な予防、改善策としては、休憩を挟むだけでなく「ストレッチやツボ押し」を行うことです。
長時間デジタル機器の操作をしていると、そうしても目の周りや首肩、腰の血行が悪化してしまいます。
こめかみ(太陽)や眉間(晴明、攅竹)といったツボを押したり、首や肩を回すといったストレッチを行うことで、血行を改善させることができます。
30分に1回(最低でも1時間に1回)は休憩を挟み、ストレッチやツボ押しを行うことで、症状の悪化を予防することができるはずです。
デジタル機器は、操作環境を整えるだけでもかなり予防、改善が可能となります。
このように、操作環境を変えるだけでも症状を大幅に改善できたり、予防することが可能となるのです。
今回は、「スマホやPCの長時間操作によるVDT症候群(IT眼症)の症状と予防、改善策」について解説してきました。
VDT症候群(IT眼症)に陥ってしまうと、目の症状だけでなく、体や心にも悪影響が及んでしまいます。
ぜひこのような改善策や予防策を徹底して、目と体と心の健康を守りましょう。