カタールワールドカップへ前進!サウジアラビア戦で見えた希望

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2022年2月1日に埼玉スタジアム2002で行われた「日本対サウジアラビア」の一戦は、「2対0」で見事日本が勝利を収めました

 

負ければ窮地に追いやられてしまう重要な一戦をものにしたことによって、カタールワールドカップ出場にグッと近づいたわけですが、結果以上に大きかったのは、その試合内容の良さでした。

 

メンバーを変えず固定メンバーでのこの一戦に臨んだことによって、日本サッカーを応援する多くのファンは「本当にこのメンバーで大丈夫?」と不安を覚えましたが、完璧な試合内容によって完勝したことによって、今後の戦いにも自信が持てるようになったはずです。

 

この記事では、そんなカタールワールドカップ最終予選「対サウジアラビア戦」で見えた希望について解説していきたいと思います。

 

 

 

伊東純也の覚醒

 

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参照: https://soccermagazine.jp/national_A/17515313

 

サウジアラビア戦でひと際輝いていたのが伊東純也選手です。

 

1ゴール1アシストという数字もさることながら、その1つ1つのプレーが日本の武器として機能していたと言えるでしょう。

 

以前から能力の高さが評価されていた伊東純也選手でしたが、この1年で完全に覚醒した感があります。

 

所属クラブのヘンクでも完全にレギュラーを掴むと、日本代表でも右サイドのレギュラーを奪取、さらにこのサウジアラビア戦で最終予選4試合連続ゴールという快挙まで達成したのです。

 

28歳という年齢で大きく花開いたわけですが、とりわけ魅力的なのがそのスピードとスタミナです。

 

前線での激しいチェイスは味方にとって非常に頼もしく、それを試合の終盤まで続けられるスタミナはもはや相手チームにとって脅威でしかありません。

 

さらに、そのスピードで裏に抜けて受けることもできれば、自らのスピード溢れるドリブルで切り裂くこともできるので、見方としてはこれほど頼もしい存在はいないでしょう。

 

また、ヘンクに移籍してからプレースタイルも変化していき、仕掛けの回数が増えたりシュートへの積極性もUPしてきています。

 

守備の意識やデュエルの強さもUPしているため、明らかに選手として1ランクレベルアップしていると言えるでしょう。

 

右サイドの攻撃的な選手と言えば久保建英選手もいますが、大きな怪我やスランプなどがなければこのままカタールワールドカップ本番でも伊東純也選手がレギュラーとして出場することになるでしょう。

 

 

日本代表としても明かりが見えた試合

 

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最終予選の日本代表(それ以前から)は、2敗を喫するなど数字的な部分でも強さを発揮できず、また試合内容もあまり希望が見えない戦いを繰り返していました。

 

選手たち自体のレベルは今でもアジアでは飛びぬけているにも関わらず結果と内容が伴わないことから、「監督批判」も非常に大きかったことも確かです。

 

確かに、調子を落とした大迫選手や長友選手らベテランを使い続ける姿勢や、試合中に頻繁にメモを取るわりに具体的な戦うビジョンが見えないそのカリスマ性のなさに不安を覚えたサッカーファンは多いはずです。

 

しかし、このサウジアラビア戦でようやく1つの形が出来上がったと言えます。

 

それほどこの戦いで得た感触は大きいと言えるでしょう。

 

遠藤航選手と守田英正選手、田中碧選手の3枚が連動して穴を作らせない守備(さらに激しくプレスも掛ける)をして、ワントップの大迫勇也選手(もしくは交代選手の前田大然選手)が献身的に前線からチェイシング。

 

両サイドの伊東純也選手と南野拓実選手が中盤まで献身的に下がりプレッシングを掛ける(長友佑都選手と酒井宏樹選手の両サイドバックが中盤や攻撃の選手のプレスに合わせて挟み込む)という守備の連動は、相手側からすればかなり攻撃の幅が狭まってしまうものです。

 

また、急造ながらコンビを組んだ板倉滉選手と谷口彰悟選手も相手FWにボールが収まる瞬間に激しくプレスに行くなど、かなり高い守備意識を持っていました。

 

本来このポジションのレギュラーである吉田麻也選手よりも若干ラインも高く保っていたのも、チーム全体がコンパクトに戦えた大きな要因だと言えるでしょう。

 

この最終予選で田中碧選手や守田英正選手が台頭し、世代交代も少しずつ進んでいます。

 

今後大迫選手や長友選手、酒井選手などを脅かす選手が結果を出し続けポジションを奪うことができれば、一気に世代交代が進むはずです。

 

どちらにしても、チームとしての戦い方は今回のサウジアラビア戦でかなり固まってきたと思われるので、残りの2戦も良い状態で臨めることでしょう。

 

 

まとめ

 

今回は、カタールワールドカップ最終予選「対サウジアラビア戦」で見えた希望について解説してきました。

 

負けたら一気にワールドカップへの道が険しくなるこの一戦で完勝できたことは非常に大きな成果だと言えます。

 

ライバルのオーストラリア代表がオマーン代表と2-2で引き分けたため、かなり有利な状況になった日本代表。

 

しかし、得失点差はオーストラリアの方が上の為、次戦のオーストラリア戦で負けるようなことがあるとかなり不利な状況に追い込まれてしまいます。

 

ぜひ今回のサウジアラビア戦のような戦い方で、ワールドカップ出場を決めてもらいたいと思います。