ようやく日本サッカー界に久しぶりのスターが誕生しましたよね。
プレミアリーグのブライトンに所属している三笘薫選手は、世界最高のリーグと言われるプレミアリーグでも屈指のスターとなりつつあります。
野球界の大谷翔平選手のようにはさすがに無理ですが、世界的な選手になれる可能性があります。
しかし、そのためにはいくつか超えなければならない壁があるのも事実です。
この記事では、そんな三笘薫が日本人サッカー選手の「最高到達点」に達する可能性について解説していきたいと思います。
三笘薫選手は大卒でプロになったため、プロになってまだ5年目です。
それにもかかわらず、すでに世界最高峰のプレミアリーグでプレーしています。
それも6位に付けているブライトンの主力として活躍しているわけですから、いかにその実力が凄いのかが分かりますよね。
プレミア挑戦1年目ながら、データメディアが発表している「プレミアリーグ月間ベスト11」にも選出されるなど、圧倒的な実力を示しています。
一流のDFでも止められないドリブルのキレはもちろん、味方を活かす効果的なパスやチームを勝利に導く決定力など、攻撃に関する能力値が非常に高い選手となっています。
これまでの日本人サッカー選手というと、どちらかといえば周囲との連携で崩すタイプの選手が多かったですが、三笘選手は日本人としては珍しく圧倒的な個人技で結果を残すタイプです。
それゆえに、短期間で多くのファンを獲得しているわけです。
カタールワールドカップでも、スーパーサブという立場で「三笘の1ミリ」などの活躍をしました。
3月下旬に行われた新生日本代表の試合(ウルグアイ戦、コロンビア戦)では、絶対的なエースとしてスタメン出場しています。
まだ25歳なので、今後5年間ほどは日本サッカー界を引っ張る存在となってくれるはずです。
三笘選手の実力は、前述した通りすでにワールドクラスです。
今季はブライトンのデ・ゼルビ監督の指導の元、タッチライン際のプレーだけでなく中に入ってのプレーや裏に抜けるプレーなどのレベルも高まっています。
しかし、「ワールドクラス」となると、やはり欧州全土に衝撃を与える活躍が必要です。
プレミアリーグでの活躍も十分に有名な選手にはなれるのですが、ワールドクラスとなるとやはり「プレミアリーグ優勝」や「チャンピオンズリーグ上位進出」といった「箔」が必要となります。
そのためには、ブライトンが来季のチャンピオンズリーグに出場することが必須となるでしょう。
今夏にメガクラブに移籍するという選択肢もありますが、良いチームメートと良い監督がいる最高の環境であるブライトンを1年で離れるのはもったいないと言えるでしょう。
それよりも、来季もブライトンの一員としてプレーする方が、三笘選手自身にとって良いはずです。
残り10試合あまりとなったプレミアリーグですが、ブライトンの順位は現在6位です。
来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得するためには、4位以内に入らなければならない。
3位ニューカッスルと4位マンチェスター・ユナイテッドとの勝ち点差は7となっているので、現実的に厳しいようにも思えます。
しかし、消化試合数がブライトンは他のチームよりも少ないので、実際にはそこまで差が広がっていないのです。
今後連勝することがあるようならば、一気に4位以内に食い込んでいけるでしょう。
三笘選手は現時点ですでにワールドクラスの実力を持っています。
しかし、日本人サッカー選手の「最高到達点」に一刻も早く達するためには、ビッグインパクトを残す必要があるでしょう。
そのためには、プレミアリーグでの「複数得点」を奪うことです。
今季の三笘選手は、コンスタントに得点を取っていますが、1度も複数得点はありません。
すでにプレミアリーグでも大注目されていますが、今後行われる重要な一戦(マンチェスター・シティ戦やマンチェスター・ユナイテッド戦)で複数得点を奪えば、一気にその名は欧州中に広まるはずです。
当然ながらそれは簡単なことではありませんが、三笘選手であれば可能性はあるはずです。
すでに香川真司選手や岡崎慎司選手の「シーズン6得点」を超える7得点目は取っていますが、2ケタ得点に乗せられれば、いよいよ日本人サッカー選手としての最高到達点が見えてくるはずです。
今回は、三笘薫が日本人サッカー選手の「最高到達点」に達する可能性について解説してきました。
中田英寿氏や香川真司選手など、欧州でも活躍した選手はいますが、三笘選手はそれらの選手を超えていく可能性を秘めています。
はたしてどこまでその名を轟かせることができるのでしょうか?
その活躍から目が離せませんね。