井上尚弥は再びドネア戦に勝利できる?日本ボクシング史上最高の選手の凄さ!

画像

 

ボクシングWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者の井上尚弥選手が再びWBC世界バンタム級王者であるノニト・ドネア選手と6月7日に対戦します。

 

YouTubeで様々な試合を気軽に見られるようになったこともあり、日本の格闘技界もかなり盛り上がっていますよね。

 

しかし、その実績と実力において、井上尚弥選手ほど優れた格闘家はいないでしょう。

 

数多くの世界チャンピオンを排出してきた日本ボクシング史上最高の選手とも言われる井上尚弥選手は、いったいどういったところが凄いのでしょうか?

 

この記事では、そんな「井上尚弥は再びドネア戦に勝利できるのか?」という疑問や「井上尚弥選手の凄さ」について解説していきたいと思います。

 

 

 

ドネア戦に勝利し3団体統一王者になれば日本人初の快挙

 

画像

 

井上尚弥選手とドネア選手は、2019年11月7日に一度拳を交えています。

 

ボクシングファンはもちろん、多くの格闘技ファンが大注目した世紀の一戦は、正に伝説の試合と言えるほど白熱した試合となりました。

 

いつもきれいな顔で試合を終える井上選手が、試合開始からそれほど経っていない2Rに目の上をカットし出血、何度も鼻血を出しながら12Rまで戦ったのです。

 

井上選手はプロ22戦全勝(19KO)という圧倒的な戦績で、判定までもつれたのはドネア戦から3年半も前のことでした。(トータルでも3度しかない)

 

今回、再び世界5階級制覇のフィリピンの英雄と闘い、勝利することができれば、3団体統一王者となることができます。

 

これは、日本ボクシングの長い歴史でも初の快挙となるのです。

 

ドネア選手は39歳と年齢的にはかなり3年前の対戦よりも身体的には衰えているはずです。

 

対して井上選手は2022年5月の段階でまだ29歳と若く、経験も積んでいるので、勝利する確率は3年前よりも更に上がっているはずです。

 

 

カシメロ選手の王座剥奪によって「4団体統一」も視野に入る

 

もしもドネア戦に勝利し、3団体統一王者になることができれば、新チャンピオンのバトラーも積極的に井上選手との闘いを望むはずです。(キャリア最高のファイトマネーと3団体統一王者に勝利という名声を獲得できるため)

 

すなわち、バトラー選手との試合もそう遠くない未来に実現する可能性があり、ドネア選手、バトラー選手に勝利すれば長年の夢である4団体統一王者に君臨できるのです。

 

29歳という若さを考えれば、まだまだ井上選手の最強伝説は続いていくことになるでしょう。

 

 

井上尚弥選手の凄さ

 

井上尚弥選手の強さは、ボクシングに詳しくない人にもその名が知れ渡るほどですが、どれだけ凄いのかがまだ広く認知されていないように思えます。

 

ボクシングのチャンピオンは世界にたくさんいるので、確かに凄さが伝わりにくいと言えます。(ボクシングは17階級あり、主要4団体を併せると68人も世界チャンピオンがいます)

 

しかし、実は数多くいるボクシングの世界チャンピオンを格付けしているPFPというものが存在します。

 

これは、アメリカの権威あるボクシング専門誌「The Ring」が発表している「パウンド・フォー・パウンド」というもので、「全ての階級のチャンピオンがもしも同階級だったら誰が強いのか?」を順位にして表しているのです。

 

井上尚弥選手はそのPFPで4位というランキングとなっているのです。

 

しかも、「今回だけ」というわけではなく、何年もの間ランキング上位に定着しています。

 

最高位は2位となっていて、今回のドネア戦に勝利すれば1位になる可能性もあると言われています。

 

 

テクニック面ではまったく穴がない

 

井上尚弥選手の強さは、攻守の両方でハイレベルであるということが挙げられます。

 

22戦19KOという圧倒的なKO率を見てわかる通り、攻撃の鋭さは世界トップクラスとなっています。

 

その特徴は、「腰の回転が速い」ということです。

 

1つ1つのパンチに速さと重みがあり、さらに素早く連打することが可能となるのです。

 

実際に戦った選手からは、「パンチが見えない」「気が付いたら床を見ていた」というようなコメントがあるくらい、攻撃力が圧倒的なのです。

 

運動能力自体も非常に高いのですが、目も良いので、素早いフットワークで相手にパンチを当てられずにかわすことができます。

 

ディフェンス能力も世界トップクラスなのです。

 

それゆえに、ドネア戦で目の上をカットし鼻血を流すシーンを見て、「あの井上選手が血を流している」とビックリしたファンも多かったはずです。

 

そして、「左右のパンチを同じレベルで使いこなせる」というのもその凄さの秘密の1つだと言えます。

 

ジャブすらもストレート並みの威力となるので、対戦相手としてはたまったものではありません。

 

これらの特徴に加えて、正確さやタイミングを掴む上手さ、そして不屈の精神力も持ち合わせているので、ボクサーの理想形に最も近い存在とも言えるのです。

 

 

まとめ

 

今回は、「井上尚弥は再びドネア戦に勝利できるのか?」という疑問や「井上尚弥選手の凄さ」について解説してきました。

 

ドネア選手は非常に圧力やテクニック、パワーもありますが、年齢的な面を考えると井上選手が勝利する確率の方が高いと言えます。

 

ぜひ日本ボクシング史上最高の選手である井上選手が戦う6月7日の世紀の一戦に注目してみてはいかがでしょうか?