生活の中で、つい怒ってしまうことってありますよね?
理不尽な態度を取られたり、自分の大切な物や人を傷つけられたり、イライラの蓄積が爆発したり。
怒りを面に出すことで、怒りの感情を発散できるので、その場はスッキリするものです。
しかし、怒った後に襲ってくる感情(「罪悪感」や「自己嫌悪感」)が自分自身の幸福度を下げ、怒った相手の幸福度も下げてしまうのです。
嫌なことがあっても怒らないようにするにはいったいどうすれば良いのでしょうか?
この記事では、そんな「怒りをコントロールする方法」について解説していきたいと思います。
冒頭でも解説した通り、怒った後には「罪悪感」や「自己嫌悪感」を感じてしまうものです。
「なんであんなに大声で怒ってしまったんだろう」
「あんなことで怒るなんて自分はダメな人間だな」
そんな風に思う人は多いはずです。
しかし、これはある意味人間としての「正常な反応」であり、怒ったり怒鳴り散らすことで相手よりも上に立ち、快感を得る「社会性や常識のない人間」とは違うということなのです。
罪悪感や自己嫌悪といったものは、「自分の中の感情」ですが、怒りは「怒った相手」の幸福度も大きく下げてしまいます。
「もっと論理的に説明してくれればいいのに」
「そこまで感情的にならなくてもいいのに」
というように、かなりの確率で怒った相手に嫌悪感を感じてしまうはずです。
叱咤激励のような意味合いがある「怒る」であれば相手にプラスの感情を与えることができますが、単純に負の感情をぶつけるだけではお互いの幸福度を下げてしまうだけなのです。
アドラー心理学では、怒りは「二次感情が表面化したもの」と定義しています。
怒らないようにするには、この「二次的感情」を上手にコントロールする必要があるのです。
その方法としては、
怒りを感じた時、人の脳内は大量のアドレナリンが分泌されます。
怒りから6秒だけグッと我慢することで、この大量のアドレナリンが減少していくので、怒鳴り散らしたりすることを防ぐことができるのです。
怒りの感情を感じたら、物理的に相手から離れることで怒りをコントロールすることができます。
その場で6秒間グッと我慢ができない時は、この方法が効果的です。
その場から離れるときは、誤解されないように、「ちょっと外に出て冷静になってくる」という言葉を使うのがベストです。
まるでスポーツを実況しているかのように、「怒っている自分を客観的に実況する」のです。
「さあ、怒り始めました」「次にどんな言葉を投げかけるのでしょうか?」というように実況することで、その場を客観視することができ、怒りの感情をコントロールすることができるのです。
このテクニックは少し変わったコントロール方法ですが、上手に使えるようになると非常に効果的です。
例えば、「失敗ばかりして自分に迷惑をかける人」がいて、いつも怒りたくなってしまうといった時、「この機会は不良品(もしくは性能の悪い物体)だから失敗するのは仕方ない」と思い込むのです。
品減は、感情のある生き物に対してよりも、物質に対してはそれほど大きな怒りの感情を湧いてこないものなので、怒りの対象を「性能の悪い物体」だと言い聞かせることで感情をコントロールできるのです。
注意点としては、決してその考えを相手に言わないということ。
相手を物質だと思っていることを知られたら、人間としての尊厳を傷つけられたと感じ、修復不可能な関係になってしまいます。
今回は、嫌なことがあっても怒らない方法とその重要性について解説してきました。
もしも怒りの感情が沸いてきたら、「6秒間グッと我慢する」「その場を離れる」「自分の感情を実況する」「相手を物質だと思い込む」といったような方法で上手にコントロールすることができます。
ぜひこういった方法を実践して、自分自身も相手も幸福度が下がってしまう「怒り」という感情をコントロールしてみてはいかがでしょうか?