ミラーリングやフットインザドア、ランチョンテクニック、スティンザー効果など、ビジネスを優位に進める為の心理テクニックはたくさんあります。
今回は、特にビジネスで役立つと言われている「ツァイガルニック効果」について解説していきたいと思います。
このテクニックを理解し、実際にビジネスで使えるようになれば、ビジネスの相手にも、社内での評価も、自分自身にとっても良い影響を与えてくれるのです。
ツァイガルニック効果という言葉はあまり知られていませんが、恋愛やビジネスなど「対人関係」や「自己管理」などに応用できる便利な心理テクニックです。
「達成できない」「中断している」「停滞している」状態は、人間にとってとても強い印象を与えます。
ツァイガルニック効果とは、まさにこの現象を逆手に取った心理テクニックなのです。
例えば、
というような使用例が挙げられます。
あえて物事を途中で止め、気になる状態(未完成の感情)にさせることで、強い印象を与えることができるツァイガルニック効果は、ビジネスに応用することで大きな成果を上げることができるようになります。
例えば、休憩時間になったから休憩するという流れではなく、あえて「仕事が中途半端な状態で休憩に入る」ことで、休憩後の集中力を落とさず仕事ができるのです。
このテクニックは、自分自身でコントロールして使うことができるので、確実性が高く、思っている以上の効果を生みます。
例えば営業職の場合、成果を上げたいがために一度にすべてを伝えてしまいがちですが、あえて途中で話を止めて、「もしご興味ありましたら後日でもご連絡ください」とツァイガルニック効果を使うのです。
一度で成果に結びつけることができないので時間は掛かってしまいますが、高い確率で成果に結びつけることができる為、営業において最も効果的と言われています。
まさに「急がば回れ」ということですね。
一度成約まで至った取引先やお客様に対して、「もっと良くなる商品やサービス」を提案して取引を一度完結させます。
こうすることで、成約した目の前の取引が「完成形」ではなくなり、「道半ば」に状態だと意識させることができます。
あくまでも「もっと良くなる商品やサービス」をさりげなくアピールすることが重要です。
取引先やお客様の頭の中に「もっと良くなる」という意識を持っていただけたら、後日「その後いかがでしょうか?先日軽くお話しさせていただきた○○という商品(サービス)なのですが」というように、改めて提案することでさらなる成果に繋げることができるのです。
今回は、ツァイガルニック効果をビジネスで使うメリットについて解説してきました。
中断している状態は、人間にとってとても強い印象を与えます。
この感情を逆手に取ったテクニックこそ「ツァイガルニック効果」なのです。
このツァイガルニック効果を積極的にビジネスに活用することで、大きな成果に結びつけることができます。
ぜひ明日からでも、このツァイガルニック効果を使ってみてはいかがでしょうか?