学校や会社、そして家庭内における対人関係によって人は大きなストレスを感じ、心身ともに様々なマイナスの影響が出てしまいます。
鬱病やノイローゼ、多汗症、赤面症といった症状や、免疫力の低下によって病気になってしまうこともあるでしょう。
ストレスの原因を取り除ければ幸福度の高い生活が送れますが、そもそもストレスの原因は簡単に取り除けないものですよね。
そんなストレスフルな状態の生活を送っている人は、「環境を変えるか」「ストレスを感じにくくする」というどちらかを行わなければならないのです。
この記事では、そんな「ストレスの原因を軽減させる心理テクニック」について解説していきたいと思います。
昭和や平成初期の時代は、人と人との繋がりは直接的なものでした。
話をする時は直接顔と顔を突き合わせて行いましたし、距離の離れた相手には電話で会話をするくらいしか方法がありませんでした
しかし現代では、TwitterやInstagram、LINEといったSNSの普及によって、「間接的に人と関われる」ようになったのです。
そして、現代では、不倫などの異性トラブルやお酒によるトラブルといったものが昔以上にタブーとされ、「人として少しでも外れることができない」という堅苦しさによるストレスも感じてしまいます。
更に、家庭内や学校、会社といった集団生活では、「情」が薄まり、困ったことや悩んでいることを気軽に相談することができない時代とも言えます。
そんなストレスの溜まりやすい令和という時代では、生きるだけでも大変なのです。
日々の暮らしの中で感じる大きなストレスをそのままにしていると心身ともに悪影響となってしまうので、心理テクニックによって「心の予防線」を張りましょう。
それは、「リフレーミング」という心理テクニックです。
心理学というジャンルでも比較的メジャーな言葉なので、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
リフレーミングは、簡単に言うと、「物事の枠組みを違う枠組みに変えて考える」ということです。
例えば、ビールジョッキに半分のビールが入っているとして、「半分しか入っていない」とい感じるとします。
これを、「半分も入っていれば十分爽快感を味わえる」という枠組みに変えることで、ストレスを軽減させることができるのです。
「発想の転換」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。
「あの人は作業に時間が掛かる」と思うとストレスを感じますが、「あの人はとても丁寧に作業する」とリフレーミングすると、前者よりもストレスを感じにくくなります。
このテクニックは、相手だけではなく、自分自身にも使え、「自分はすぐ突っ走ってミスしてしまう」という欠点を「行動力だけは人一倍ある」というように言い換えることでプラスに考えることができるのです。
例えば何かで失敗したとき、「なんでこんな失敗をしてしまったんだ」と落ち込むのではなく、「このくらいの失敗で済んでよかった」「この失敗を次に活かそう」というようにプラスの感情にリフレーミングするのです。
人間関係や仕事、学校などでうまくいかない状況になったとき、「もし○○ならば」というリフレーミングを使うと効果的です。
例えば、「クラスの人気者の○○君ならこんな時なんて言ってみんなを盛り上げるだろう」とか、「ミスをしてしまった同僚に、○○先輩だったらなんて声をかけるだろう」というように、自分の思考の枠組みを変えるのです。
このテクニックは、非常に簡単で効果的な方法で、「毎日必ず1回はイレギュラーがあるはず」と事前にその日自体をリフレーミングするのです。
人は、「今日は良い一日にしよう」と無意識に思うものです。
そんな意識でいると、「イレギュラーがあって大変な日」や「何にも良いことがない平凡な日」もストレスを感じる一日となります。
しかし、「毎日必ず1回はイレギュラーがあるはず」とリフレーミングしていると、「イレギュラーがあって大変な日」も想定内、「何にも良いことがない平凡な日」は「何もイレギュラーがなくて良かった」とポジティブに捉えることができるのです。
今回は、ストレスの原因を軽減させる心理テクニックについて解説してきました。
ストレス社会と言える現代において、「いかにストレスを感じないようにするか」ということはとても重要です。
今回解説した「リフレーミング」を日々の生活の中で上手に使えば、暮らしの内容が変わらなくてもストレスを感じにくくなり、幸福度の高い生活ができるはずです。
明日からいきなり完璧にリフレーミングを使いこなすというのは難しいですが、意識して使い続けることで徐々にうまくリフレーミングすることができます。
ぜひ未来の自分のためにもリフレーミングを試してみましょう。