2020年12月1日、漫画家の水島新司先生が引退されることが発表されました。
水島新司先生といえば『ドカベン』や『あぶさん』といった人気野球漫画を世に送り出しました。
今回の水島新司先生の引退発表のニュースを観て
ということを考えた人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「【ネタバレあり】ドカベン漫画の順番とは?最終巻ではどうなる!?」と題して、水島新司先生の代表作『ドカベン』について紹介します。
ぜひ最後まで読んでみてください。
水島新司先生の代表作である『ドカベン』は、1972年から『週刊少年チャンピオン(秋田書店)』に連載されました。
単行本の累計発行部数は4,800万部を記録し『ドカベン』が人気であったことが分かります。
そんな『ドカベン』は、5つのシリーズに分かれています。
5つのシリーズを順番に並べると、
ドカベン | 全48巻 |
---|---|
大甲子園 | 全26巻 |
ドカベン プロ野球編 | 全52巻 |
ドカベン スーパースターズ編 | 全45巻 |
ドカベン ドリームトーナメント編 | 全34巻 |
になります。
つまり、これが『ドカベン』漫画の順番になります。
『ドカベン』を最初から読みたいという人は、今紹介した順番で読んでみてください。
次からは、各シリーズの概要を簡単に紹介していきます。
参照: https://www.nippon-animation.co.jp/work/1047/
『ドカベン』で描かれているのは、主人公である山田太郎の中学から高校の春までです。
野球漫画で知られる『ドカベン』ですが、実は7巻までは柔道漫画でした。
山田太郎は鷹丘中学に入学し、そこで永遠のライバルとなる岩鬼正美と出会います。
山田は当初、柔道部に所属していましたが、途中で野球部へ移籍。
ここから、野球漫画としての『ドカベン』が始まっていきます。
『大甲子園』で描かれているのは、山田太郎の高校3年の夏です。
タイトルにもなっている通り、甲子園での激闘が描かれています。
『大甲子園』の見どころは、水島先生が過去に描いた『男どアホウ甲子園』『一球さん』『球道くん』『野球狂の詩』『ダントツ』などの人物が登場するところです。
水島作品ファンにはたまらない作品となっています。
『ドカベン プロ野球編』で描かれているのは、タイトルからも分かる通りプロ野球選手になった山田たちです。
山田たちの入団からFA権を獲得するまでの期間が描かれています。
もちろん『ドカベン』や『大甲子園』で描かれたライバルたちも登場します。
山田や岩鬼たちが実在する球団で戦う姿が描かれているのが見どころです。
なんでも、清原選手が「山田たちと一緒にプレーしてみたい」と言ったことが、本作が誕生したきっかけになったとか。
『ドカベン スーパースターズ編』で描かれているのも、プロ野球で戦う山田たちです。
プロ野球編との違いは、「東京スーパースターズ」「四国アイアンドッグス」という2球団が創設され、セ・パ両リーグ合わせて14球団になったこと。
さらに、プロ野球編でFA宣言した山田たちが「東京スーパースターズ」に移籍していることです。
なんとあの、明訓5人衆が同じチームに入団しています。まさに「スーパースターズ」です。
『ドカベン ドリームトーナメント編』では、さらに「京都ウォーリアーズ」と「新潟ドルフィンズ」という2球団が創設され、セ・パ両リーグ合わせて16球団になります。
そして記念大会として、阪神甲子園球場で全16球団が参加するトーナメント大会が開催されます。
それがまさに「ドリームトーナメント」ということです。
つまり、『ドカベン ドリームトーナメント編』で描かれているのは、トーナメントでの激闘です。
水島作品の一部を除いたほぼすべてのキャラクターが出てくるだけあり、水島ファン大興奮の作品となっています。
『ドカベン ドリームトーナメント編』までの全205巻で『ドカベン』は完結します。
それでは、『ドカベン』の最終巻である205巻はどのようにして終わるのでしょうか。
ここから先はネタバレを含みますので、注意して閲覧してくださいね。
『ドカベン ドリームトーナメント編』の最終試合は、阪神甲子園球場で行われています。
対戦カードは、山田太郎率いる「東京スーパースターズ」VS中西球道率いる「京都ウォーリアーズ」。
場面は延長12回の裏、ツーアウト、ランナー3塁。
打席には山田太郎、ピッチャーは中西球道です。
3塁ランナーは、この勝負の鍵を握る岩鬼がいます。
山田はこれまでの3試合、すべてサヨナラホームランを放っています。
ここで打てば4試合連続サヨナラホームランという記録がかかった打席。
山田を敬遠する策もありますが、初球はストライク。
球道は勝負を選びます。
球道が投げる球は166㎞/hという剛速球。
山田は懸命にファールで粘ります。
すると突然、3塁ランナーの岩鬼がタイムを取り山田に何かをアドバイス。
プレーが再開された次の1球。
球道が投じた球を、山田のバットが捉えます。
打球はグングン伸びていき、バックスクリーンへの特大サヨナラホームラン。
山田が4試合連続サヨナラホームランという記録を達成し、東京スーパースターズが優勝を飾りドリームトーナメントは幕を閉じます。
これが最終巻に描かれている最後の試合です。
「東京スーパースターズ」VS「京都ウォーリアーズ」は、最後の試合ではありますが、『ドカベン』の最後ではありません。
本当の最後は、試合終了後のスタジアムの場面です。
試合終了後、誰もいない球場に1人で残っている選手がいます。
それが山田太郎です。
そこへ、永遠のライバルである岩鬼が来ます。
ここからは、過去の回想シーンが描かれています。
この回想シーンに描かれているのは、山田と岩鬼が最初に出会ったシーン。
そうです。1972年にスタートした『ドカベン』の第1巻の場面です。
回想シーンは数ページ続き、最後に水島先生の言葉で締めくくられています。
これが『ドカベン』の最終回です。
今回は「【ネタバレあり】ドカベン漫画の順番とは?最終巻ではどうなる!?」と題して、水島新司先生の代表作『ドカベン』について紹介しました。
1972年に始まった『ドカベン』は、その後、『大甲子園』『ドカベン プロ野球編』『ドカベン スーパースターズ編』『ドカベン ドリームトーナメント編』を経て、全205巻で幕を閉じました。
最終巻では、『ドカベン』の第1巻で描かれた、主人公である山田太郎と岩鬼正美の出会いのシーンがあり、その後、水島新司先生の言葉で締めくくられています。
『ドカベン』の続編や水島先生の次回作を期待する声もありますが、2020年12月1日、水島先生は引退を発表されました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。