ひろゆきやDaiGo、武井壮などYouTubeの切り抜き動画はなぜ急激に増えた?

ひろゆき

参照: https://youtu.be/mIgeCGx5Qow

 

YouTubeを普段から楽しんでいる人たちはもう気付いているかもしれませんが、ここ数ヶ月でYouTubeにちょっとした変化の兆しが出ていますよね。

 

それは、以前から言われていた「芸能人のYouTube進出」という派手な変化ではないのですが、知らぬ間にそれと同等以上の変化をもたらすものです。

 

その変化とは「切り抜き動画」の急増です。

 

YouTubeの動画を観ていると、関連動画やおすすめ動画が「切り抜き動画」ばかりになっているという人が驚くほど急増しています。

 

そのブームの火付け役となったのが、「2チャンネル」の創設者であり論破王の異名を持つ「ひろゆき」こと「西村博之」さんです。

 

いったいなぜこれほどまでに「切り抜き動画」が急増したのでしょうか?

 

この記事では、そんな「ユーチューブの切り抜き動画が急激に増えた理由」について解説していきたいと思います。

 

 

 

YouTubeの切り抜き動画はなぜ増えた?

 

切り抜き動画
参照: https://youtu.be/J5igUPEg-v4

 

気が付くと自分のYouTubeの画面にひろゆきばっかりになっている人が急増しているのは、「YouTubeのアルゴリズム」と「コンテンツID」というYouTubeのツールが深く関係しています。

 

通常、ユーチューバーや芸能人の動画を第三者が勝手に切り抜いて使用することは、著作権の侵害にあたるので、切り抜かれた側と切り抜いた側が争うような仕組みとなります。

 

しかし、切り抜き動画の火付け役となったひろゆきさんは、「切り抜き動画をUPしても良いですよ」というスタンスを取ったのです。

 

ただし、ひろゆきさんはただ黙って切り抜き動画を許可したわけではありませんでした。

 

YouTubeの「コンテンツID」というツールを使い、自分が使われている動画があればその収益をすべて奪い取れる」という方法を取ったのです。

 

そして、動画投稿者が連絡してきたら、「契約をすれば収益を折半しましょう」と持ち掛けるのです。

 

動画投稿者としては、「本人の許可を得て影響力の強いインフルエンサーの動画を公開でき収益を上げられる」というメリットがありますし、切り抜かれる方も新たな動画を次々に公開しなくても自分の動画が無限に増え収益が勝手に入ってくるというメリットがあるのです。

 

切り抜き動画の多くは、2分~5分程度に切り抜かれています。

 

実はこのコンパクトな動画時間も切り抜き動画が増えた大きな要因の一つです。

 

近年では、動画の視聴時間などもYouTubeのアルゴリズムに影響するようになったため、多くの動画投稿者は1本の動画の時間を長くする傾向にありました。

 

また、8分以上の動画では間に広告を入れることができるので、そういった意味でも10分以上の動画時間は当たり前で、中には20分や30分以上の動画も結構増えてきています。

 

しかし、ひろゆきさんの切り抜きは前記した通り2分~5分程度のコンパクトな動画時間のものが大半です。

 

忙しく過ごす日本人は非常に多いですが、そんな人たちがサクッと観られる動画が切り抜き動画の大きな特徴なのです。

 

「2分くらいの動画ならクリックしてみようかな」「5分くらいなら電車が来るまでに観終わるな」というように隙間時間でも観てしまう。

 

何度かこれを繰り返すだけで、YouTubeが「あなたにとってのおすすめ動画はひろゆき関連」と判断するようになります。

 

こうして気が付けばYouTubeの関連動画やおすすめ動画は「ひろゆき切り取り動画」で埋め尽くされるのです。

 

 

切り抜きに向いている人は「1人で話を完結できる」こと。

 

 

切り抜き動画を広めたには紛れもなくひろゆきさんですが、最近ではメンタリストのDaiGoさんや、武井壮さんなども切り抜き動画に注力しています。

 

他にも、多くのユーチューバーや芸能人がこの流れに乗ろうとしていますが、ほとんどの人は切り抜き動画を広めたり収益を伸ばすことができていません。

 

特にネットの世界は「先にやったもん勝ち」ではありますが、実はこの切り抜き動画には「向いている人と向いていない人」が存在するのです。

 

それが、「1人で話を完結できる人」です。

 

ひろゆきさんは論破王というイメージがありますが、決まったテーマに関して自分の知識やネットからの情報を元に話を膨らませたり結論付けることが得意です。

 

更に、DaiGoさんは心理学や科学に精通し、膨大な論文などの情報が頭に入っているので、1つのテーマに対してエビデンス(科学的根拠)を用いながら結論に導くことができます。

 

そして武井壮さんは、体の運動機能に対する圧倒的な知識と実際の経験、そして成功するためのマインド(あとは話術)を利用し、決められたテーマに対する結論を出すことができます。

 

このように、他者の力を借りず自分の知識や経験を元に1人で話を完結できる人の方が、圧倒的に切り抜き動画に向いていると言えるのです。

 

 

まとめ

 

今回は、ユーチューブの切り抜き動画が急激に増えた理由について解説してきました。

 

  • 論破王で有名なひろゆきさんが切り抜き動画ブームの火付け役
  • 切り抜き動画が急増した背景には「YouTubeのアルゴリズム」と「コンテンツID」というYouTubeのツールの特性が関わっている
  • メンタリストDaiGoさんや武井壮さんも成功している
  • 「1人で話を完結できる人」が切り抜き動画に向いている

 

このようなことがお分かりいただけたかと思います。

 

これからしばらくは多くのユーチューバーや芸能人がこの切り抜き動画に注力するはずなので、しばらくこのブームは続くことでしょう。

 

はたして切り抜き王のひろゆきさんを凌ぐ人が出てくるのでしょうか。

 

今後もYouTube界から目が離せませんね。