15年ほど前に絶頂を迎えていた日本の格闘技界は、徐々に人気が沈静化し、その後は下降線を辿りました。
根強い格闘技ファンは応援を続けましたが、地上波で放送されることも少なくなり、一般層の目には映らない日々が続いたのです。
しかし、時は経ち、再び格闘技の熱が燃え上がってきています。
「K-1」はもちろん、「RIZIN」「ボクシング」など、それぞれの団体でスターが誕生し新たなムーブメントが起こりかけています。
この記事では、そんな「K1にRIZIN、ボクシングなどの人気が加熱する格闘技界」について解説していきたいと思います。
アンディー・フグやアーネスト・ホースト、ジェロム・レ・バンナ、ピーターアーツなど、挙げればきりがないほど当時の格闘技界はスター選手が揃っていました。
中量級でも、日本の魔裟斗を始め、武蔵、須藤元気、山本キッド、小比類巻、ブアカーオ、クラウスなど、次々にスター選手が誕生しました。
「K-1」や「PRIDE」の盛り上がりは凄まじく、大晦日の特番は国民的な番組である紅白歌合戦の視聴率を大きく奪うほどでした。
しかし、その後「K-1」自体の失墜によって人気は下降線を辿り、スター選手たちも次々に引退していったことから地上波で放送されることもなくなっていったのです。
参照: https://www.boutreview.com/3/news/item_18995.html
元気のなかった格闘技界に新たな風が吹き始めましたのは5年ほど前でした。
デビューから連勝を重ね、あまりの強さから「神童」と呼ばれるようになった選手が現れたのです。
「那須川天心」
主に「RISE」と「RIZIN」を主戦場とするキックボクサーで、2021年9月現在公式戦39戦39勝(28KO)という圧倒的な実力を誇り、そ日本のキックボクシング界を一気に盛り上げる存在となりました。
そして同じタイミングでもう1人のスターが誕生します。
「武尊」
「K-1」に所属し、ワールドグランプリ3階級制覇をしている新たなスターとなりました。
41戦40勝(24KO)という圧倒的な戦績はもちろん、テクニック抜群でありながらも笑いながら激しい打ち合いを行うその格闘技スタイルで多くの人を魅了しています。
この2人は団体こそ違えど「ライバル」として見られており、何度も世紀の一戦の実施が話題に上りましたが、今のところ実現されていません。
那須川選手が今後ボクシングに転向するということで、2021年の大晦日が2人が拳をまみえるラストチャンスだと言われています。
#武尊
武尊vs那須川天心 対戦発表記者会見【完全版】
参照: https://sportiva.shueisha.co.jp/
那須川天心選手と武尊選手という新たなスターの誕生は格闘技界にとって嬉しい出来事と言えますが、その2人のスターだけでは現在の格闘技人気は作れなかったことでしょう。
本格的に格闘技ブームが起こった大きな要因は、「朝倉兄弟」が頭角を現したことによるところが大きいと言えます。
2人とも地下格闘技出身ということもあり、那須川天心選手や武尊選手ほど圧倒的な戦績は残していませんが、何と言っても「華」がある格闘家なのです。
兄の朝倉未来選手は、YouTubeの登録者数が193万人(2021年9月現在)と国内でもトップクラスの人気を誇り、冷静沈着ながら時折見せる狂気なパンチによってRIZINを盛り上げているスター選手です。
そして弟の朝倉海選手も、YouTubeの登録者数100万人(2021年9月現在)となっており、兄の未来選手と同じく国内トップクラスの人気を誇っています。
その甘いルックスとは裏腹に狂気を放ちながらアグレッシブに戦うスタイルは、観る者を魅了しています。
兄弟2人ともRIZINのメインイベンターで登場するほどに成長し、その試合に向けたトレーニングや減量などをYouTubeに公開するなど格闘家としての新たな見せ方を開拓したのです。
前述した那須川天心選手や武尊選手、そして朝倉兄弟など、もはや格闘家のYouTube参入は珍しくなくなっています。
安保瑠輝成 | 堀口恭司 |
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皇治 | 矢地祐介 |
久保優太 | 京口紘人 |
魔裟斗(元格闘家) | 浅倉カンナ |
どの選手も多くのチャンネル登録者数を誇っていて、格闘家同士のコラボなども積極的に行っています。
今までは格闘技の試合でしか見られなかった人たちであったわけですが、YouTubeによって格闘技以外の魅力が垣間見えるようになり、新たな格闘技ファンを獲得していっているのです。
今回は、「K-1にRIZIN、ボクシングなどの人気が加熱する格闘技界」について解説してきました。
那須川天心選手や武尊選手、そして朝倉兄弟などの影響によって、格闘技界の人気が再び過熱しています。
ボクシングでは井上尚弥選手が世界でも圧倒的な強さを誇っていますし、現代は地上波だけでなく様々な放送媒体が存在するので、今後も格闘技熱が更に高まっていくのではないでしょうか。
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