日本ハムファイターズの監督は、2012年から昨シーズンまで長年指揮を執っていた栗山英樹監督から、新監督へと受け継がれました。
その監督の名前は、「新庄剛志」
11月4日に行われた就任会見(正確にはその数日前から憶測が流れていた)は、多くの野球ファンを驚かせました。
パリーグで3年連続5位に甘んじるなど、再建が必要不可欠であったことは確かですが、これほど大胆な選択を経営陣がするとは思いもよりませんでした。
すでに連日キャンプの様子がニュースで大きく取り上げられており、その変革内容に注目が集まっています。
この記事では、そんな「日本ハム新庄剛志新監督への期待と実際の変革内容」について解説していきたいと思います。
参照: https://www.fighters.co.jp/news/detail/00003636.html
現在30歳以上の人であれば、「新庄剛志」というスーパースターのプレイを実際に球場で観戦したりテレビで観たりしたことがあるのではないでしょうか?
その見た目やプレー、発言などの華やかさは、日本プロ野球史上でも圧倒的であり、まさに「異質」な存在でした。
現役時代は「記録はイチロー君に任せて僕は記憶」と語っていたように、実力もさることながらその個性によって所属チームのファンのみならず野球界全体を熱狂させていました。
現役引退後は会社を設立したりバリに移住したりと表舞台からは一度は去るものの、2019年に急遽トライアウトを受け現役復帰を目指すと発表。
トライアウトではヒットを1本放ったものの、残念ながら現役復帰はならず。
その後メディアへ積極的に出演するようになると、今回突然日本ハムファイターズの新監督に就任することとなったのです。
すでに「ビッグボス」と呼ばれる(新庄新監督自らがその呼び名を推奨)などそのカリスマ性を発揮しており、背番号も「1番」という自ら選手よりも目立つ状況を作り出しています。
49歳とまだまだ若いため、その手腕次第では長期政権もあり得るのではないかと期待されています。(契約は本人の希望で1年契約)
新庄剛志新監督に求められる期待はかなり大きいというのが正直なところです。
その圧倒的なカリスマ性ゆえに、監督はもちろん日本ハムファイターズの人気上昇は求められる最低条件でありますが、「チームとしての結果」ももちろんシビアに求められるはずです。
パリーグ3年連続5位という良くないチーム状況をどう変革し、1つでも順位を上げるということが求められているのです。
さすがに「優勝争いしなければならない」という高い期待まではいかないはずですが、3位以内は期待されてしまうことでしょう。
また、チームの人気や順位はもちろんのこと、「チームの意識」を変えるということも期待されているはずです。
新庄剛志新監督はその派手さがどうしても目立ってしまいますが、現役時代から野球に対する考え方やそのストイックさはかなり高いレベルにあります。
感覚的な才能もありながら、理論的に野球というものを捉えることもできるのです。
そして、その「コミュニケーション能力の高さ」ゆえに、チームはもちろん個人個人のモチベーションを管理することもできるでしょう。
新庄剛志新監督のクレバーさは、コーチ選びなどでも発揮されています。
初めての監督就任となると、コーチ陣は仲の良かったメンバーで固めたくなるものですが、現役時代から仲の良かった森元稀哲氏や岩本勉氏などへは正式打診せず、本格的なコーチで固めることを明言しています。
また、期待を受けながらこれまで活躍が示せていない清宮幸太郎選手に「ダイエットのすすめ」を説くなど、すでに変革に取り掛かっているようです。
清宮選手が「体重が減ると打球が飛ばなくなるかも」という不安を口にすると、「今もそんなに打球飛んでないよ」と核心をつく返しをするなど、改革もかなり上手いと言えるかもしれません。
9日の練習では、紺田敏正二軍外野守備走塁コーチに三塁ベースの駆け抜け方を実践指導するなど、「走塁革命」にも取り掛かっています。
新庄剛志新監督の現役時代の強みでもあった守備に関する改革はもちろん行われるはずですが、派手さとは裏腹に手堅い守備と抜け目ない走塁などを武器にした強いチームへと変革していくのではないでしょうか。
今回は、「日本ハム新庄剛志新監督への期待と実際の変革内容」について解説してきました。
新監督の就任によって、12球団随一の注目度となった今シーズンの日本ハムファイターズですが、今後どのようにチームが変化していくのかファンならずとも気になってしまうかと思います。
監督経験のない新庄剛志新監督の前には、想像以上の苦難が待っているかと思いますが、なぜかそういったものすべてを乗り越える期待感が持ててしまいますよね。
今後も日本ハムファイターズと新庄剛志新監督に注目していきましょう。
きっと彼ならば、パリーグだけではなく日本球界全体を湧かせてくれるはずです。