便秘体質でお腹がポッコリしてしまう、お腹が張って辛いなどといった問題は、多くの女性を悩ませています。
なんと、25~44歳の女性のうち50%以上の方が、便秘・お腹の張り・下痢といったお腹の悩みがあるそうです。私たちにとって非常に身近な問題であり、非常に重大な問題ですよね。
そこで、今回はお腹の悩みを解決するべく、お腹の調子を整えるための基礎知識をご紹介します。
人間の腸内には、100種類以上、100兆個以上の腸内細菌が生息しています。
これらの細菌は、私たちが食べたものを分解したり、外部から侵入した有害な菌を排除したりといった役割を持っています。
この細菌が増えたり減ったりすると、お腹のトラブルに繋がります。
便秘やお腹の張りだけでなく、オナラの臭いも悪玉菌が原因です。善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことで、さまざまなお腹のトラブルを解決できる可能性があります。
腸内細菌を大きく分類すると、健康維持に作用する「善玉菌」と、人体に有害に働くことが多い「悪玉菌」の2つに分けることができます。
有害な菌を排除するなど、免疫力を高めて健康維持に貢献します。腸内を酸性にします。
たんぱく質を分解してガスを発生させたり、有害物質を発生させたりします。アルカリ性を好み、アルカリ性の環境を作ろうとします。
善玉菌と悪玉菌は、それそれが酸性・アルカリ性といった真逆の作用を持つため、片方が増えると片方が減るといったバランスを保っています。
無理なダイエットや不規則な生活リズムなどの影響でバランスが崩れ、悪玉菌が増えることで、お腹のトラブルを引き起こします。
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善玉菌のなかでも代表的なものが「ビフィズス菌」と「乳酸菌」です。
これらはよく混同されることが多いのですが、それぞれ違う役割を持っています。
主に大腸に生息しており、ビフィズス菌が働きやすい環境を作って、悪玉菌を殺菌する作用があります。
主に小腸に生息しており、ビフィズス菌が働きやすい環境を作ります。
このように、お腹の調子を整える整腸作用の主役はビフィズス菌で、乳酸菌はそのサポート役なのです。
大腸に生息している善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことで、お腹の調子を整えることができるでしょう。特に、ビフィズス菌を増殖させることが重要です
ビフィズス菌を少し摂取するだけでも腸内で増殖し、腸内環境の改善に大きく影響します。
しかし、ビフィズス菌は植物には存在しないため、簡単には摂取することができません。
自然界に広く存在する乳酸菌を摂取することで、ビフィズス菌が働きやすい環境を作ると、ビフィズス菌を増殖させやすくなるため、まずは簡単に摂取できる乳酸菌を積極的に摂取していくのがベストでしょう。
納豆菌などの善玉菌も、ビフィズス菌の働きをサポートする作用があります。また、パントテン酸カルシウムやオリゴ糖は、ビフィズス菌が増殖しやすくなる効果があるとされています。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌をそのまま摂取しても、そのほとんどが胃酸で死滅してしまいます。
死滅しても若干の効果はあるとされますが、生きたまま届いたほうが効果は高いため、「生きたまま腸まで届ける」性能をもつ健康食品や整腸剤などを使用すると良いでしょう。
また、善玉菌も細菌ですので、抗生物質や殺菌剤と一緒に服用すると体内で死滅してしまい、効果が薄くなる可能性があります。抗生物質などを服用した際は、次の食事まで待ってから、善玉菌を摂取するようにしましょう。
「整腸剤は身体に悪そうで怖い…」とか「健康食品などのサプリメントを続けても大丈夫?」という疑問があると思います。
ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌は、もともと人体にあるものですから、これらは副作用の強い劇薬のようなものではありません。整腸剤や健康食品で善玉菌を補うことは、人間本来の自然的な解決方法といえるでしょう。
普段から腸内環境を整えるために、善玉菌を増やす効果がある整腸剤や健康食品がおすすめです。
最近では、ドラックストアなどで手軽に購入出来るものが多く、種類も豊富です。自分に合った効能を持つ製品を選べるように、店頭でいろんな製品を見比べて選ぶのが良いでしょう。
お腹のトラブルは、なかなか人に相談しにくいデリケートな問題ですよね。
その問題を解決するためには、まず自分に起きている問題について学ぶことが大切です。
普段からの食生活改善や体調管理に加えて、腸内環境を整えることもこれから意識してみてはいかがでしょうか。継続的な生活改善が、お腹のトラブルを解決する1番の近道です。