ベタ褒めが肝心!愛犬への「おいで」の上手なしつけ方

家族の一員として、犬を迎え入れる家庭も多いですね。犬を飼う上で、愛情を注ぐことと同様に「しつけ」を行うことも、飼う者の責任であると思います。
そこで今回は、犬への「おいで」のしつけ方をご紹介したいと思います。

 

 

犬の指示語トレーニング方法

 

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今回は「おいで」を覚えさせる方法をご紹介します。

 

この「おいで」が出来るようになると、万が一散歩中にリードが抜けて放し飼い状態になってしまった場合に呼び戻すことが出来たり、人様に迷惑を掛けそうになった時に自分の元へ呼び戻したりすることが出来ます。

 

 

「待て」と一緒に覚えさせるとよい

 

 

まず、ご飯をあげる際に「待て」を覚えさせます。ご飯を見つめている間中、首輪を抑えながら「待て」と言い、この状態が「待て」であることを覚えたら、「良し」と言ってご飯を与えます。

 

 

おやつを使う

 

 

犬がいるところから、少し離れて歩きだします。ついてきてしまったり、別の場所に遊びに行こうとしたりしないように、まず一定の場所で「待て」をさせます。

 

そして、犬が「待て」を解除されるのを待っている間、おやつをチラつかせながら、飼い主がおやつを持っているのを認識させます。

 

そして「おいで!」と何回も呼びます。すると、犬はおやつをめがけて走ってきます。そしたら一度「ヨシヨシ」と言って捕まえて褒めます。

 

最初の「おいで」で褒められ、「待て」でおやつをもらえたという風に、それぞれ別の行動であることを分からせるため、来た後にもう一度「待て」をしましょう。

 

2回目のおいで!

 

さっきもらったおやつが、実はまだありますという仕草を見せます。

 

そのまま「待て、待て…」と言いながら、飼い主はちょっとずつ離れていきます。手を出して、サインを出しながら下がってもいいと思います。

 

そして、ある程度離れたら「おいで!」とおやつを見せて呼びます。はっきりと「おいで!おいで!」と何度も発声して、これは新しい指示であることを耳で覚えさせます。

 

これを何度か繰り返し、「待て→おいで」で飼い主のところへ走っていくと、褒めてもらえる(またはおやつがある)ことを覚えてもらいます。

 

 

応用編

 

今度は応用編として、「待て」の状態がないところから行きましょう。

 

まず、犬に名前を呼んで注目してもらいます。そのあと「おいで!」と呼んでみます。来るまで呼びます。必要なら、いつものようにおやつをチラつかせたりします。

 

来たら存分に褒めてあげましょう。そのうち、おやつがなくても「おいで」をすれば来ることを目標にし、繰り返しやっては褒めタイムを設けます。お腹をさわってやったり、体ごとヨシヨシしたりします。

 

また、場所を変えてやってみると「おいで」と呼ばれれば飼い主の所に行くんだということを確信させますので、どんどんやってみましょう。

 

外で出来ると、散歩の時や、家から脱走した時まだ近くにいると、追いかけずに「おいで!」と呼ぶと、走って戻ってくるようになります。

 

 

指示語トレーニングのNG行動

 

 

トレーニングにおやつはとても有効ですが、そのおやつをあげる際に、噛んできたり暴れたりする子も中にはいると思います。そういう場合は、おやつをあげることから練習してください。

 

飼い主は「おやつは決まった数しか与えないこと(際限なく出てくるわけではないということ)」、「飼い主はおやつを奪い返したりしないので、安心してその場で食べていい」ということを教えてあげましょう。

 

また、犬の名前が「おいで」と似ている場合(例 カエデ・ツナデなど)は、「おいで」以外の号令を考えてあげてください。犬は人間の発音や雰囲気で指示を区別しています。

 

「おいで!」がダメなら、「カモン!」や「コッチコッチ!」などでも良いでしょう。

 

名前と号令が似ていて区別がつかない場合、犬は「?」という顔をするでしょう。名前と号令が似ていても、しっかりと区別できている子はそのままで問題ありません。

 

 

指示語トレーニングが上手にできない人へのアドバイス

 

しつけはなかなか大変ですが、信頼関係が築ければ全般的にしつけられます。

 

 

犬は家族構成を見て、自分の順位を決めます。自分(犬)より格下の人の言うことは効かないことがありますので、最初は一家の主または1番世話をしている人が、基礎(お座り、おやつ、待て、良し)を教えていくのがスムーズだと思います。

 

しつけの基礎が身につけば、他の人でも「おいで」や「伏せ」などを覚えてくれやすくなりますので、まずは上下関係をはっきりさせることと、しつけの基礎(簡単なことから)をコツコツと覚えてもらうように努力しましょう。

 

犬は話しませんが、人間の感情や興奮状態を読み取ります。一般的に、犬は飼い主に喜んで欲しくて一緒に行動し、指示に従います。「これ(おいで)をやって、飼い主は嬉しいのかな?」と思っているでしょうから、飼い主さんも楽しんでやることが、しつけの前進に繋がりますよ。

 


 

まとめ

 

しつけは飼い主側のメリットだと思いがちですが、犬にとっても「しつけ」をされることで、善悪の判断ができ、褒められるというメリットもあるのです。犬も人と一緒で、出来たことを褒められれば嬉しいのです。

 

コツコツと、少しずつ成長を見守りながら、しつけをしていきたいですね。