10年ほど前から徐々に耳にする機会が多くなってきた「ノマドワーカー」という言葉。
会社組織にとらわれず、オフィスもデスクを持たずに好きな場所で仕事をするそのビジネススタイルは、多くの人が憧れを持っているはずです。
しかし、実際にノマドワーカーとして働くには、勇気が必要となります。
なぜならば、「自由に生きられる」というメリットだけでなく、やる気が出なかったり、病気になったりすることで「収入が安定しない」というデメリットがあるからです。
この記事では、そんな「ノマドワーカーのメリットとデメリット」について解説していきたいと思います。
ここ数年で認知度が高まってきたとはいえ、まだまだ「ノマドワーカー」という働き方がどのようなものなのか分からないという人も多いのではないでしょうか?
そもそも「ノマド」という言葉自体が何を意味するのか分かりにくいですよね。
「ノマド」とは、英語で「遊牧民」という意味で、いわゆる「決まった職場やオフィスで働くのではなく、自分の好きな場所で働く人」のことを「ノマドワーカー」と定義づけているのです。
残念ながら、ノマドワーカーは全ての職業で行えるわけではなく、「プログラマー」や「ライター」「デザイナー」のように、パソコンとネット環境さえあれば仕事ができるという職種の人に限られるのです。
コロナ禍の影響で話題となり、実際に行われることが多くなった「テレワーク」も、決まった職場やオフィスで働くわけではありませんが、基本的には会社との雇用関係を結んでいるため、「自由度」に関して言えばノマドワーカーよりも制限されることが多いと言えるのです。
ノマドワーカーの最大のメリットといえば、「とにかく自由」であり、「仕事とプライベートの裁量を自分自身で決定できる」ということでしょう。
基本的にはノートパソコンとネット環境があればビジネスとして成り立つので、必要経費が最小限で済むのです。
会社に雇われているわけでもないので通勤時間もありませんし、自分の裁量でビジネスを行うことができるので、自由な時間を作りやすいというメリットがあります。
「今日はガッツリ働いて、明日は一日中遊ぶ」といったようなことも可能なのです。
パソコンとネット環境さえあれば収入を得ることができるので、「日本国内にいなければならない理由」がないのです。
すなわち、ネット環境が整っている地域であれば、世界中のどの国でも仕事をしながら暮らしていけるのです。
会社勤めをしていると、仕事の内容はもちろん、煩わしい人間関係に悩まされることが多いですよね。
しかし、ノマドワーカーであれば、そういった人間関係のしがらみも感じることなく暮らしていけるので、会社員と比べて圧倒的に少ないストレスで暮らしていけるのです。
ノマドワーカーは、住む場所も働く時間も全て自分自身で決めることができるので、一見メリットだらけに思えますが、注意しなければならないデメリットも存在します。
オフィスもなく自由な場所で仕事ができるということは、その分だけセキュリティ面での不安が大きくなるということになります。
USBの置き忘れや、他人からの覗き見といった不安もありますし、サイバー面でのセキュリティの不安もあります。
会社内や個人オフィス内であれば、Wi-Fiがまったく通じなくなることはほぼありませんが、ノマドワーカーが仕事をする場所では必ずしもWi-Fi環境が整っているとは限りません。
Wi-Fi環境が悪く、仕事が全く進まないという状況が発生する可能性もあるのです。
会社勤めをしていれば、病気や怪我である程度の期間会社を休んだとしても、給与が保証されたり傷病手当が給付されたりします。
結婚していれば、栄養バランスの良い食事を口にする機会も多いでしょう。
しかし、ノマドワーカーの場合、自由であるがゆえに食事面で栄養バランスが偏ってしまいがちだったりします。
もしも病気や怪我をした場合に、今抱えている仕事がストップしてしまうのはもちろん、休んでいる間の収入も保証されないというデメリットがあるのです。
今回は、ノマドワーカーのメリットとデメリットについて解説してきました。
ノマドワーカーは、自由度が高いという大きなメリットがある一方、セキュリティ面や健康面での不安を抱えやすいというデメリットもあるのです。
ぜひ「いつかノマドワーカーになりたい」という人は、参考にしてみてはいかがでしょうか?