世の中には中学受験をする小学生も多くいますし、有名大学に合格するために勉強漬けの毎日を送っている中学生や高校生もいるでしょう。
学校の授業や大学入試に向けた勉強が重要なのは間違いありませんが、勉強ばかりしていては社会の中で生きていく力が養われないという意見があるのも確かです。
本人の意思で勉強付の日々を送る子供もいるにはいますが、子供への教育方針を決めるのは親御さんという家庭がほとんどでしょう。
子供に勉強中心の生活を送らせるのは、良いことなのでしょうか?
それとも、やはり勉強以外の学びも取り入れたほうが良いのでしょうか?
この記事では、そんな「子供の頃から勉強中心の生活をすることの意味」について解説していきたいと思います。
例えば日本で一番の名門校として知られる開成中学・開成高校は、一学年300人(高校は400人)となっており、入学するのは東京大学に合格するよりも難しいと言われています。
しかし、開成高校に通っている人の約30%は現役で東大に合格するようです。(その他の人たちも早稲田大学や慶応義塾大学といった名門大学に合格する人が多数)
開成中学や開成高校、東京大学は日本のトップオブトップなので話が大きすぎてしまいますが、子供のころから勉強中心の生活を送り、有名中学、高校、大学への進学を目指している人は非常に多いはずです。
学歴を活かして良い企業に就職することはもちろん、「勉強して能力を身に付ける」ということに慣れていれば、新たな資格を取得したり、会社員として業務を高いレベルで遂行しやすいはずです。
さらに、一昔前よりかは薄れてきていますが、現在でも「同じ大学出身者を優遇する」という現実があるのも事実なので、良い大学を卒業できるというだけでメリットは大きかったりするのです。
子供の頃で言えば、勉強中心の生活をして中高一貫校や有名私立中学に進学できれば、周りのレベルも必然的に上がるので子供の学力が更に伸びていける環境を手に入れられるというメリットもあります。
親御さんの中には、「勉強も大事だけど、それ以外の学びも大事」と思っている人も多いでしょう。
そういった親御さんは、平日や休日問わずしっかりとスケジュールを立て、勉強はもちろん自然や生き物との触れあい、人間関係の大切さ、物の大切さ、命の大切さなども可能な限り教育していくはずです。
子供の頃から勉強中心の生活を送っている子供と比べれば学力の部分で多少劣ってしまいますが、「人生を幸福に生きる為の力」はしっかりと育むことができるのです。
ここまで「勉強中心の生活をするメリットと勉強以外の学びを取り入れるメリット」を挙げてきましたが、どちらが正解でどちらが不正解ということは決められません。
大事なのは、「子供に選択させること」です。
それは、人間においての「幸福」を考えた時、必ずしも「学歴」や「収入」で幸福度が決まるわけではなく、「自己決定できているかどうか」の方が幸福度において重要だと考えられているからです。
親としてするべきことというのは、レールを敷いてその上を走らせることではなく、幸福になる為の道(選択肢)がどれくらいあって、その道を進むには何が必要でどのくらいの努力が必要なのかをしっかりと教えるのです。
そして、その道を進むための環境は親としてできる限りサポートするということも重要だと言えます。
もしも子供自身が選択した道を途中で挫折してしまったとしても、親としてフォローしながらも新たな道(選択肢)を照らしてあげて、また子供自身に決めさせるのです。
多くの成功体験や失敗体験を繰り返していくはずですが、その選択を自分自身で行ったという事実が、幸福度に大きく反映していくはずです。
今回は、子供の頃から勉強中心の生活をすることの意味について解説してきました。
勉強中心の生活をすることにも、勉強以外の学びを取り入れる生活をすることにも、それぞれにメリットがあります。
重要なのはそれを決めるのが親ではなく、子供であるべきということ。
ぜひお子さんの未来の幸福を考え、子供自身に選択させてみてはいかがでしょうか?