幼少の頃より「○○君(○○さん)はなにやっても上手だね」と褒められ、自分はできる人間なんだと思っていたにもかかわらず、大人になってからもどの道も極められない人が世の中には結構多く存在します。
そんな人たちを「器用貧乏な人」と言ったりもします。
この褒めているのか貶しているのかどちらとも言い切れない雰囲気こそが、器用貧乏な人の現実を表しているように思えます。
「できない人じゃない」
「でも抜群に良いわけではない」
そんな評価を受けながら生きていく人たちは、いつしか器用貧乏であることにコンプレックスを抱くようになってしまうのです。
しかし、器用貧乏だからこそ辿り着ける成功も現実にはあります。
この記事では、そんな「器用貧乏な人が成功する為の方法」について解説していきたいと思います。
人にはそれぞれ特性というものがありますよね。
ある人は一つの作業を淡々とこなすことが得意で、ある人はマルチタスクを平気でこなすことができる。
そんな人としての性質は、なかなか変えることはできません。
しかし、性質を変えることが難しくても、「考え方を変えること」は比較的簡単にできるものです。
大人になり、器用貧乏だと自覚すると、「自分はスペシャリストにはなれないから社会で大きな活躍ができない」とネガティブに捉える人が多くなります。
スペシャリストたちに敵わないという実体験も多く経験することでしょう。
しかし、物事をネガティブに捉えることは、成功への扉を自ら閉めてしまうようなものです。
心理学的に考えると、「リフレーミング」という思考に変えることで、器用貧乏という現実をポジティブなものに変換することができます。
そう、器用貧乏は、「何一つ極めることができない」のではなく、「なんでも人よりできる」ということなのです。
器用貧乏な人が社会で活躍するためには、「ジェネラリスト」になることを目指すべきです。
「ジェネラリスト」とは、多様な専門性を活かして総合的に仕事を進めたり判断する人の事です。
考えてみてください。
スペシャリストは決してジェネラリストにはなれないのです。
スペシャリストたちは、一つの事を極める能力は高くとも、多くの事をすべて上手にこなす能力は低いからです。
映画監督を想像するとわかりやすいかもしれません。
脚本や映像面、演者の動きやセリフ、照明、予算、音響といったように、様々な物事をうまくコントロールしながら良い作品を作っていく能力が求められます。
例えばユーチューバーであれば、動画に出る演者として抜群の存在感を示すのがスペシャリストであるのに対し、動画にも出演しながら編集やマネジメント業務、コラボ撮影交渉といったこともできる人がジェネラリストです。
個人で勝負するにしても、会社という組織の中で勝負するにしても、「ジェネラリスト」に存在は必要不可欠なのです。
スペシャリストがある特定の分野で95点以上の仕事をするのだとしたら、ジェネラリストは複数のジャンルの仕事をすべて「80点以上」にしていかなければなりません。
複数のジャンルを「70点程度」にするくらいでは、「器用貧乏のまま」と言えるのです。
もちろん、複数のジャンルを70点以上取ること自体も決して悪いことではなく、素晴らしいとは言えますが、「ジェネラリスト」として社会で活躍するためには、どのジャンルでも「80点以上」を取れるような努力をしなければならないのです。
決して90点以上取ろうとしなくても良いのですが、スペシャリストと対等に話せるくらいのレベルまでは自分の実力を上げていかなければなりません。
そのために必要なのは、やはり「たゆまぬ努力」なのです。
今回は、器用貧乏な人が成功する為の方法について解説してきました。
ということがお分かりいただけたかと思います。
「自分は器用貧乏だな」と感じているのならば、思考を変えて「ジェネラリスト」を目指してみてはいかがでしょうか?