人はみな今よりも幸せになる為に毎日もがいています。
常に前進している人生は、そのスピードが緩やかであっても幸せだと感じますし、心に余裕を与えてくれるものです。
しかし、人生はそう甘くはないもので、人間関係や仕事のプレッシャーなどのストレスや、理想の自分とのギャップ、劣等感、嫉妬といった様々な問題が目の前に立ちはだかります。
そんな多くの問題を一気に解決する秘訣こそ、「合理的に考える」ということであり、「多くの物事を知る」ということです。
この記事では、そんな人生で成功を手に入れる為に必要な「合理的な考え」と「知る重要性」について解説していきたいと思います。
人生において、行動力や人脈、お金が重要なのはもちろんですが、「世の中を知る=物事を知る」ということも同じように重要です。
例えば、我々人間には、「認知的不協和」という心理が必ず備わっています。
認知的不協和とは、「矛盾を感じた時に不快感を覚える心理状態」にことです。
例えば、「お酒が大好き」だが、「お酒の飲みすぎは体に悪い」という矛盾を解決するために、無理やり解決策を用意し、自分の行動を正当化することです。
「まあ我慢するのもストレスが溜まるから」「お酒は少量なら体に良いって聞くし」「酒飲みすぎて体を壊す人より病気や事故で入院する人の方が多いでしょ」
このように、認知的不協和を無意識レベルで解決することは、ストレスを溜めずに済むという良い面もありますが、人生で成功を手に入れるためには良くありません。
なぜならば、お酒を飲み続けてしまえば健康面でも問題が起きてしまいますし、経済的にも大きな負担となってしまうからです。
例として「認知的不協和」という心理を挙げましたが、気が付いていないだけで世の中には様々な問題や現象がハードルとなって成功の邪魔となっていくのです。
要するに、「目に見えるものだけを知れば成功できる」というものではないのです。
そういった「目に見えないもの」を知る為にも、世の中というものをしっかりと学んだり、物事の本質を勉強することが重要なのです。
そして、大きな成功を収めるためには、そういった知識を身に付けながらも「合理的な考えで動く」ことが必要となってくるのです。
合理的とは、「論理や道理に合っている」ということ。
例えば、昔からの風習や迷信、いわゆる一般的な「当たり前、常識」に捉われずに、理論的に最善の道筋を立て行動できるということです。
人間の心理や国、性別、宗教、身体、経済といった多くの知識を知り、「一般的場当たり前」を選択するのではなく、「どうすれば成功確率が上がるのか?」という考えで行動を取捨選択していくのです。
ただし、合理的に動くと言っても、単純に「損をしない生き方をするべき」ということではありません。
例えば、「返報性の原理」という心理現象があります。
返報性の原理とは、「人は他人から何か貰ったり、何かをしてもらった時、相手に何かお返しをしなければならない」と考えてしまう心理現象です。
一見、人に物をあげたり何かをしてあげるのはマイナスのように感じますが、実際はこの返報性の原理によってトータルで考えると得をする可能性が非常に高いのです。
人に物をあげたり何かをしてあげる人「GIVER(ギバー)」は、成功者に多い性質だと言われています。
実業家などの成功者たちの中には、「これすごいね」と言うと、「あ、それあげるよ」と気前よく「GIVE(与える)」人が多かったりしますよね。
あれはまさに「GIVER(ギバー)」の特性を持っている証と言えるでしょう。
ちなみに、「GIVER(ギバー)」以外の人は、受け取るだけの人を「TAKER(テイカー)」、ギバーにもテイカーにもなれる人を「MATCHER(マッチャー)」と呼んでいます。
合理的に考えるならば、テイカーの方が成功に近づけそうな気がしますが、実際は全く違うのです。
ここでもやはり「物事の本質を知る」ことがわかりますよね。
そう、合理的に生きることは決して人との繋がりをすべて遮断したりすることとは言えないのです。
物事を知り、「大切な人との関りを大事にしながらも、合理的に動いていく」
これが人生で大きな成功を収めるためにはとても重要なことなのです。
今回は、人生で成功を手に入れる為に必要な「合理的な考え」と「知る重要性」について解説してきました。
一般的な常識や無意識レベルで行っている行動などをしっかりと知り、それを踏まえた上で合理的な考えを実行に移せる人は高い確率で大きな成功を掴めるはずです。
物事の上辺だけを知るだけではなく、本質的な知識を得ることはとても重要なのです。
行動をすることもとても重要なことですが、「成功したい」と思っている人は、まず「しっかりと物事を知る」ことに時間を使ってみてはいかがでしょうか?