年齢を重ねると、生活習慣病のリスクが上がるという事実は様々なところで耳にするので、「気を付けなきゃな」と思ったりしますよね。
しかし、具体的に生活習慣病がどういったもので、何が原因でどのような病気を引き起こすのかを知らない人は意外と多いのではないでしょうか?
「備えあれば患いなし」という言葉もありますので、しっかりと理解しておきたいところです。
この記事では、そんな「生活習慣病とは?」という疑問や「引き起こされる具体的な病気やその原因」について解説していきたいと思います。
生活習慣病とは、食生活や運動、喫煙、飲酒といった生活習慣が病気などの症状に深く関与する疾患群です。
具体的な原因としては、以下のようなことが挙げられます。
健康に対する意識が低く、上記のような生活習慣を長年続けてしまうと、様々な病気を引き起こすリスクが上がってしまいます。
病院に入院する人のうち3人に1人は生活習慣病だと言われるほど身近なものとなっているので、特に40代以降の人は気を付けなければいけないと言えるでしょう。
前述した原因によって引き起こされる生活習慣病には、どのような病気が引き起こされるのでしょうか?
具体的に挙げてみましょう。
血液中に含まれる血糖値が慢性的に上昇する病気で、網膜症や腎症、神経障害、脳卒中、心臓病などを引き起こすリスクが高まります。
以前は「高脂血症」という名称でしたが、現在では「脂質異常症」と改められました。
血液中のコレステロールや中性脂肪などの脂質代謝に異常をきたした状態で、心筋梗塞や脳梗塞などのリスクが高まります。
最大血圧が140mmhg以上、もしくは最小血圧が90mmhg以上の場合は、高血圧症と診断されます。
狭心症や心筋梗塞、心不全、脳梗塞、脳出血、認知症などのリスクが高まります。
気管支や肺胞の細胞がガン化する病気です。
気管や気管支が慢性的に炎症を起こす病気で、咳や痰が長期間続きます。
結腸や直腸、肛門などの大腸に発生したガンです。
肝臓の組織が線維化して硬くなる病気で、腹水や黄疸、吐血といった症状が現れます。
中性脂肪が肝臓内に多く蓄積されてしまった状態で、肝炎を引き起こしたり、場合によっては肝硬変にまで進行してしまう可能性もあります。
心臓の血管に血栓が生じ、血液の流れが悪くなることで心筋の細胞が壊れる病気です。
心臓の血管が詰まり突然死してしまうこともあります。
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血を相称した病気です。
近年の死亡率が第4位となるメジャーな大病の一つです。
このように、幸せに生きていくための大きな障害となってしまうようないくつもの病気を引き起こしてしまうのが生活習慣病の怖いところだと言えます。
体重が増えてきたり、長年喫煙を続けていたとしても、生活している中であまり支障が出ていなければ、「まだ大丈夫」と思ってしまうかもしれません。
しかし、まだ大丈夫なうちに改善しておかなければ、高い確率で後悔することとなるはずです。
前述した恐ろしい病気は、徐々に症状が現れるものだけでなく、ある日突然大きな症状が現れることもあるのです。
例えば肝臓や脳などはその最たる例です。
肝臓は、「沈黙の臓器」と言われるほど我慢強い臓器として知られています。
もしも肝臓からの異変で身体に症状が出た時には、かなり症状が悪化している場合が非常に多いのです。
また、脳に関しても、ある日突然異変が起こります。
脳梗塞や脳出血などを起こせば、一瞬で命の危険にさらされ、半身麻痺に陥ってしまったり、最悪の場合はそのまま命を落とすといったことも十分にあり得るのです。
そうならない為には、「自分は生活習慣病のリスクが高い生活ををしているな」と自覚したらすぐにでも改善位取り組むべきです。
こういった生活に少しずつでもシフトしていき、年齢を重ねても生活習慣病にかかりにくいような状態を作ることが重要です。
今回は、「生活習慣病とは?」という疑問や「引き起こされる具体的な病気やその原因」について解説してきました。
「糖尿病」「脂質異常症」「高血圧症」「肺がん」「慢性気管支炎」「大腸がん」「肝硬変」「脂肪肝」「心筋梗塞」「脳卒中」というように、命にかかわるような重大な病気にかかりやすくなってしまうのが生活習慣病の怖いところです。
運動や食事、タバコ、飲酒、睡眠不足などの部分で「乱れているかも」という自覚があるのであれば、できるだけ早急に改善することが重要です。
「まだ大丈夫」と思わずに、ぜひ今日からでも改善に取り組んでみてはいかがでしょうか?