多くの人が幸福になる為に日々努力していますが、健康に暮らすために程よく休養を取ったりもしていることでしょう。
しかし、人によっては「しっかりと休養を取ったにもかかわらず疲れが抜けない」「集中力が戻らない」といった症状を感じる人がいます。
そのような症状が現れている場合、心身のどちらか(もしくは両方)に病を発症している可能性もあったりしますが、もしかしたら「脳が疲れている」というケースも考えられます。
特に近年では、スマホやタブレットといったデジタル機器を操作する機会が多いので、脳が疲れやすい生活となってしまいがちです。
この記事では、そんな「脳が疲れている原因と改善する方法」について解説していきたいと思います。
「あなたの脳は疲れている可能性があります」と突然言われたとしても、いまいちピンとこないですよね。
冒頭で挙げたスマホやタブレット、パソコンといったデジタル機器を頻繁に使用することで、情報過多となることで脳が疲れてしまうこともありますし、ストレスが脳を疲れさせることもあります。
脳の疲れは、よく「ファミリー(家族)」に例えられます。
「大脳新皮質」が父親、「大脳辺辺縁系」が母親となり、「間脳」が子供です。
父親が外部の情報処理で手いっぱいになってしまうと、母親からの「食べたい」「眠りたい」「良い」「悪い」という信号を無視するようになってしまいます。
このような状態が続けば、現実の夫婦や家族のように双方の関係性が悪化し、あちこちで問題が発生するはずです。
脳に疲労とは、まさにこういった内容と同じことが脳内で起きているということなのです。
脳が疲れてしまうと、具体的には以下のような状態に陥る可能性が高くなります。
こういった症状が現れているとしたならば、脳に疲労が溜まっている可能性が考えられます。
体や心に不調をきたしてしまい、病院で検査したにもかかわらず異常が見当たらない場合には、脳の疲労が原因となっているのかもしれません。
病気などを発症しているわけでもないのに前述したような症状が長期間続くのであれば、脳の疲労が疑われますので、改善できるような方法を実践していくことが必要だと言えます。
具体的な改善方法としては、以下のようなことが挙げられます。
現代では「常に何かしら考えてしまう」という人が多すぎます。
1日1回でも良いので、「何も考えない時間」を作るようにしましょう。
1回で10分~15分ほど何も考えずにボーっとするのが理想ですが、忙しくてそこまでに時間を作り出せないのであれば、5分でも良いので実践するようにしましょう。
脳に十分な栄養を補給させてあげれば、脳の疲れを軽減させてあげることも十分に可能です。
豊富なたんぱく質やビタミンB、鉄分、DHAやEPAなどの栄養が豊富に含まれている食材を、日々の食事に摂り入れるように心掛けましょう。
睡眠は脳の疲れを回復させるために非常に重要なポイントとなります。
1日7時間以上の睡眠が必要な人が毎日5時間しか寝ていなければ、「睡眠負債」が蓄積し確実に脳は拾う状態に陥ってしまいます。
どれだけ忙しい日々を送っているとしても、毎日十分な睡眠を取ることを心掛けましょう。
もしも忙しすぎてなかなかそういった時間が作れないという場合でも、数日に1回(もしくは1週間に1回)でも必要な睡眠時間を確保するべきです。
注意点としては、決して「寝溜め」しないことです。
「ジェットラグ」という時差ボケ状態を引き起こしてしまいます。
双極性障害や鬱病を発症してしまう人は真面目過ぎる性格の人が発症しやすいと言われています。
真面目なことは生きる上でとても重要なことですが、真面目過ぎるがゆえに休むことを怠ってしまう場合が多かったりするものです。
真面目な人は常に頭の中で考え事をしてしまいがちなので、「何とかなる」「なるようになるさ」といった楽観的な思考も上手に取り入れるべきです。
実際に頑張りすぎるよりも少しの楽観的思考を仕事や生活に取り入れたほうが結果的に上手くいくということは多いものです。
今回は、「脳が疲れている原因と改善する方法」について解説してきました。
普段からスマホやタブレット、パソコンなどを利用してデジタルに触れる時間が長い人や真面目過ぎる人は、脳が休まっていない可能性が高いと言えます。
ぜひこれらの改善方法を実践して、脳の疲れを軽減させるようにしましょう。