ストレスの原因となる「ストレッサー」が非常に多い現代では、日常的に不安に駆られることもあったりするかと思います。
「就寝前に明日の会議やプレゼンなどのプレッシャーで不安になる」
「将来の自分を想像した時に良いイメージが湧かず不安になる」
こういったちょっとした不安で気分が落ち込むだけでも辛いのですが、ひどくなると「パニック症や不安症」にまで発展してしまうので、なるべく早く不安を軽減させておくことが重要だと言えるでしょう。
今現在不安で押しつぶされそうになっている人は、ぜひこの先も読み進めてください。
きっと不安を軽減できるヒントを得ることができるはずです。
この記事では、そんな「不安を抱えやすい人におすすめの対処法」について解説していきたいと思います。
人間誰しも不安という感情を抱くことがあるかと思いますが、「なぜ不安を感じるのだろう?」と思う人も中にはいるのではないでしょうか?
不安は必然的に気分を下げてしまうので、一見あまり良くない感情のようにも思えます。
しかし、不安は人間にとって非常に大事な感情の1つです。
「危険や脅威を未然に防ぐために備わった防衛本能」であり、我々人間が生きる上でなくてはならない感情なのです。
不安をもう少し細かく説明すると、「ノンアドレナリンが分泌されている」ということです。
ノンアドレナリンは、「闘争か、逃走か」という極端な性質を持つ脳内物質で、脳の判断能力を研ぎ澄ませ集中力が高まります。
「自分は次にどうすれば良いのか」を瞬時に判断できるようになるわけです。
良く似た言葉に「アドレナリン」というものがあります。
この脳内物質は、目の前に危険や脅威を感じた時にノンアドレナリンと共に分泌されるのですが、その性質は全く異なります。
心拍数が上がり、全身の血が沸き立つような感覚に陥ります。
ここにノンアドレナリンによる「戦うか逃げるか」という選択を促す効果が加わり、判断が下されるのです。
身体に疲れが溜まっていたり、体を動かすことができないほど精神的に追い込まれている状態であれば、ゆっくりと休息することが一番ですが、不安を感じている(体自体は正常)状態であれば、「行動する」ことが重要となります。
前述した通り、不安を感じるとノンアドレナリンが分泌され、「戦うか逃げるか」という何かしらの行動をしなさいと促します。
不安に対していろいろと考えすぎて動けない状態というのは、このノンアドレナリンの作用に反発している行為となり、それゆえに大きなストレスを感じてしまうのです。
これらの不安に対する全体像から導かれる対処法としては、やはり「何かしら行動に移す」ということでしょう。
漠然と不安を抱えたまま動かないのは、砂漠で残り少ない水を手に動かずにいるのと同じことです。
その場で日陰を作ったり、オアシスを探しに動くといった行動をしなければ、状況は悪化していってしまうはずです。(時が経って自然とストレッサーがなくなるケースもまれにあったりしますが)
ノンアドレナリンが求める「戦うか逃げるか」という2択だけではなく、とにかく動くことが不安軽減には重要です。
例えば、友人と会話をして不安を吐き出すという行動だけでも軽減できますし、体を動かして気分をリフレッシュするだけでも不安は多少軽減されたりします。
「不安という体の中に溜まった負のエネルギーである」と考えれば、そのエネルギーを外に放出することが大事であるというように理解できるはずです。
他にも「書く」という行為もおすすめです。
文章を書くということ自体がエネルギーを要しますし、不安や悩みを書き出すことで不安を客観的に見ることができます。
人は幸せになろうと考えた時、自分の足りないものを補うために努力して幸せを掴もうとしがちです。
しかし、実は今現在自分が抱えている不安を吐き出すだけでもいまよりも幸せになれるのです。
「大金持ちになりたい」
「名声を得たい」
そういった野望はいったん置いておき、不安や焦りといった現在自分の中にあるマイナスな感情を自分から遠ざけることに集中してみましょう。
重たい荷物を抱えた状態では遠くにジャンプすることは決してできません。
不安や悩みを遠ざけ、心が軽くなってから大きな幸せを目指せば、きっとそれまでの方法よりも成功率が上がるはずです。
今回は、「不安を抱えやすい人におすすめの対処法」について解説してきました。
不安とは、「危険や脅威を未然に防ぐために備わった防衛本能」であり、「ノンアドレナリンが分泌されている」ということです。
その不安を軽減させるには、その場に立ち尽くすのではなく、「動くこと」がとても重要です。
「話す」「書く」「体を動かす」といった行動を起こすことで、きっと抱えている不安は軽減できるはずですよ。