LISK(リスク)とは?

LISK(リスク)ってどんな通貨?

今年の1月初旬、bitFlyerの加納裕三社長がTwitterで以下のような発言を行いました。それは「2018年1月中にあるアルトコインをbitFlyerで新規に取り扱い開始する」というものです。そして来たる1月31日、ついにLISKが新規上場通貨であると発表されました。一体LISKとはどんな通貨なのでしょうか。

 

LISKの歴史

 

LISKは2015年に発表された通貨です。厳密に言うと、Liskはプラットフォームの名称であり、通貨の名称ではありません。Liskというプラットフォームがあり、そのプラットフォーム上で使用される通貨がLISKです。Liskというプラットフォームは、いわゆる分散型アプリケーションプラットフォームです。

 

その構想としてはイーサリアムとかなり近いと言われています。そして、両者ともにスマートコントラクトという技術を活用した通貨です。ここで、分散型アプリケーションについてご説明していきたいと思います。分散型アプリケーションとは、一般的に下記の条件を満たしているサービスのことを指します。

 

  1. オープンソースで誰でも自由に使用可能である
  2. 管理者が不要で自動で動作する(=スマートコントラクト)
  3. 管理はブロックチェーンで行われている
  4. 仕様変更はユーザーの合意に基づいて行われる

 

分かりやすく言うと、従来のサービスでは中央に管理者がいて管理者によって運営や改修の意思決定が行われていたのに対し、ブロックチェーンの技術を使ってみんなで管理するサービス形態のことです。Liskプラットフォームはだれでも簡単にスマートコントラクトを遣うことのできる環境を目指しています。

 

LISKの技術的な特徴

 

スマートコントラクト

 

LISKは多くの点でイーサリアムと似ていると言われています。その大きな理由の一つが、スマートコントラクトを採用していることです。スマートコントラクトとは、あらかじめプログラムに組み込んだ契約を、意識することなく自動的に執行してくれる機能のことです。

 

また、実行した内容の保存も自動で行われます。対してビットコインのようなスマートコントラクトを搭載していない仮想通貨は、通貨の取引や価値のみを保存しています。LISKの場合は取引プロセスまで保存できるため、他の通貨と比べて利便性が向上しています。

 

サイドチェーン

 

イーサリアムやビットコインなどの仮想通貨では、メインチェーンと呼ばれる主軸上で取引処理を行っています。対してLISKでは、メインチェーンから更に派生したサイドチェーンを使用して通貨の管理を行います。

 

この派生サイドチェーンを使用することにより、その修正が容易となり、さらにメインチェーンにはない独自の機能を持たせることができます。ビットコインやイーサリアムではたびたびハードフォークが話題になります。元あった通貨に対し変更を加え、新たな派生通貨が誕生することですね。

 

しかし、サイドチェーンを活用しているLISKの場合はサイドチェーンの修正だけで事足りるため、分裂を行うことなくその機能の改修を行うことが可能です。サイドチェーンを実装していることによって通貨自体の柔軟性は格段にあがると考えてよいでしょう。

 

LISKの今後

 

bitFlyerに新規上場した2018年1月、Liskは一瞬大きく価格を上げ、その後ある程度価格は落ち着きを見せています。今後の動向に期待したいところです。