20/06/06 22:54
昨年日本で開催されたラグビーワールドカップで、日本代表が史上初のベスト8入りという快挙を成し遂げ、日本中が歓喜に沸き立ったのは記憶に新しいところです。
その原動力のひとつともなった、日本の国際ラグビーチームであるサンウルブズが活動終了と報じられました。
これについてみていきましょう。
サンウルブズは、ラグビーの国際大会である「スーパーラグビー」に2016年から2020年まで参加してきた日本チームで、他のスポーツとはやや異なり、一定の条件を満たせば日本国籍を持たない外国人でも参加できるラグビーで、幅広い選手層と戦力を誇り、強豪国の中で揉まれて戦ったことにより、昨年のワールドカップの大活躍の原動力になったともいえるチームです。
スーパーラグビーへの参戦は2020年までと定められ、最終年となった今年は新型コロナウイルスの感染拡大前までの6試合を戦ってきたサンウルブズですが、コロナの世界的大流行により3月中旬でスーパーラグビーが中断したあと、その代替案としてウイルスの収束が進むオーストラリアの国内大会に参加する方向で検討してきたものの状況は厳しく、参加が困難になりました。
主な原因はやはりコロナで、選手の国外移動制限などが大きな足かせとなりました。
新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込めた南半球のラグビー大国・ニュージーランドが6月から国内大会を開催し、双璧であるオーストラリアでも7月の再稼動を目指しています。
そのオーストラリアで、国内所属のスーパーラグビー4クラブなどを中心とする新たな国内リーグにサンウルブズが加わる可能性があり、その道を模索していましたが、収束の方向に向かっているといわれる同国でも、引き続き厳しい入国制限が続いており、リーグの有力者も国境の制限によりサンウルブズにとってはかなり厳しい状況と発言しています。
サンウルブズの代表者は、2週間の隔離期間や現地での調整期間を考え、参加可否について逆算すると今週が意思決定のリミットとしていましたが、解決には至らず、断念の方針が固まったようです。
最終的な結論は来週に発表される見込みとのことです。
日本中を熱狂させた昨年のラグビーワールドカップですが、その原動力となったサンウルブズが活動終了の方向となり、落胆しているラグビーファンは多いことでしょう。
新型コロナウイルスがその直接の原因ですが、完全収束後には、何とか活動再開の道を探っていただきたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。