20/06/09 21:53
新型コロナウイルスの感染拡大により、ほとんどのプロスポーツも中止や延期が続いていましたが、緊急事態宣言の解除を受けてプロ野球も6月19日に当面は無観客ながら開幕することが発表されました。
いよいよ「遅い球春」到来か、と期待した最中、巨人の主力選手である坂本選手と大城選手がコロナ陽性との報道がなされ、激震が走りました。
これについてみていきましょう。
巨人の坂本選手といえば、「日本のジーター(ヤンキースの名遊撃手)」と言われるほどの球界を代表するスーパースターであり、大城選手も捕手として活躍が期待される有力選手です。
その二人が、球団が先月末に行った新型コロナウイルスの感染経緯を調べる抗体検査で、感染後の抗体が確認され、その後のPCR検査で「陽性」と判定されたのです。
一時は長期間の安静や隔離が必要ではないかと懸念されましたが、「微陽性」という微妙な判定で、体調や味覚にも異常はなく、都内の病院で再度PCR検査を実施した結果、陰性と判定されたため、長期離脱には至らなかったようです。
二人は大事を取って入院していましたが、その後退院しています。
この結果と状況を判断し、球団としては今後も二人に陰性の判定が続けば、できるだけ早い時期にチームに合流させる方針を発表しました。
また、二人と一定時間会話をしたり接触したりした、いわゆる濃厚接触者である関係者26人と、それ以外にも1軍の全選手や首脳陣などにPCR検査を実施しました。
この検査結果を受けて、新たな感染者が出ないことが確認された場合は、今後の練習試合や公式戦も当初予定どおり実施することを表明しています。
これについて、プロ野球とJリーグ合同の「新型コロナウイルス対策連絡会議」専門家チームの委員は、PCR検査で陰性が確認されている上に、主治医が退院の判断を下した状況を受け、最終的にはチームの判断としながらも、二人はチームにすぐに復帰してよいとの見解を示しています。
緊急事態宣言解除に伴い、市民活動や経済が徐々に回復する中、プロスポーツも少しずつ復活を視野にいれていますが、その代表格と言っても過言ではないプロ野球がようやく開幕を迎えようとしたタイミングでの今回の騒動です。
結果的には大事に至らず、開幕に大きな影響もないことで、プロ野球ファンは安堵していることでしょう。
くれぐれも無事に開幕を迎えてほしいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。