20/04/25 23:02
独裁国家・北朝鮮のドン、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(36)に重篤説が流れています。
米国CNNの報道が端緒となりましたが、韓国メディアなどではそれを否定しており、米国トランプ大統領も現時点では不透明なコメントを発しています。
これについてみていきましょう。
金正恩委員長の「重篤説」というショッキングな第一報が流れて数日経ちますが、本人の動静や詳細な状況がはっきりと確認されておらず、重篤説と健在説が交錯し、事の真偽などについて依然として不透明な状況が続いています。
この状況下で、米国のトランプ大統領は24日に、第一報を伝えたCNNの報道内容については不正確だとコメントする一方、誤報やデマだという根拠も示していません。
CNNはFOXなど「親トランプ」陣営と対極にあるリベラル系の報道機関で、元来トランプ大統領が嫌っていることで有名です。
トランプ大統領はこれまでもCNN報道については度々フェイクニュースと突き放してきましたが、今回も例に漏れず「その報道はフェイクの放送社によってなされている」(報道の原文ママ)と語りました。
一方、北朝鮮に近い政権が先の国政選挙で大勝した韓国与党は、政府の要人(「世界と北東アジア平和フォーラム」理事長)が、中国の高位関係者から得た情報として、金正恩委員長が回復不可能な重態にあるとの情報を入手したと明言したため、ここにきて重篤説の信憑性が高まっています。
前述した韓国政府要人は、中国共産党幹部から「金正恩委員長は死亡したと見なすべき」との情報を得たと付言しています。
情報の信頼性については、従来の個人的な相互信頼関係から、ほぼ99%間違いないとみているようです。
一方、韓国政府は一貫してこの見解を否定し、健康説を強調するコメントを発表しています。
どちらの見方が正しいのか、現時点でも未だ不明ですが、「親北」である韓国政府が金委員長の容態について健康であると重ねて火消しに躍起となっているにもかかわらず、問題なのは当事者である北朝鮮当局が何ら反論・反証を示していないことがポイントとなっています。
万一の有事(金正恩委員長の死亡など)の際には、金正恩委員長の妹である金与正(キム・ヨジョン)労働党第1副部長が後任として全ての権限を掌握するのではないかと囁かれています。
世界中がコロナ禍に覆われている中、コロナの感染そのものすら否定する独裁国家の首領・金正恩国務委員長に重篤説が流れています。
現時点で真偽のほどは不明ですが、周囲の状況などを総合的に判断すると、どうやら懸念が大きいようにみえます。
この国家と首領の行く末については同情したくありませんが、いずれにせよ正確な状況を共有いただきたいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。