20/05/08 10:33
2019年にミンブルウィンブル(MW)実装が正式に発表されたライトコインに新たな進展があったと、5月5日コインポストが報じている。
MW実装は、プライバシー機能とスケーラビリティ改善のためのプロジェクトだ。
ライトコイン・フォーラムの4月月例会で同プロジェクトの開発者David Burkett氏が、ブロック検証のエンドツーエンドのテストがほぼ完成し、ライトコイン のコードベースの統合を開始した、と述べているという。
Burkett氏は、ブロックの検証とチェーンの追加を行う「ConnectBlock」ロジックから、ライトコインのコードベースへ統合を始めた、と説明した。
5月はこのライトコインのコードベースへの統合作業と、テストをいくつも繰り返すことに重点をおく。
MWを実装したライトコイン のテストネットのローチンは、夏の終わり頃になる見通しだと話している。
同プロジェクトにおける「ミンブルウィンブル(MW)」は、トランザクションを構造化して保存する新しい方法を採用したブロックチェーン設計だ。
要は、ブロックチェーンのトランザクションのモデルを変える。
それによりブロックチェーンが保有する履歴がコンパクトになり、ダウンロード、同期、承認がより簡単に早く行えるようになると言う。
さらに、トランザクションの詳細は当事者以外には分からないようになっているので、プライバシーを強化する。
ビットコインにも技術的には実装可能だが、相当困難になると考えられているようだ。
仮想通貨が商業利用されるためにはトランザクションの処理能力が高いことが重要とされる。
クレジットカードのように大量の決済を即時に処理できなくては、需要はなかなか高まらないし、投機的な投資からデジタルゴールド・デジタルシルバーへの地位に上がるのは難しい。
ライトコインは過去にネットゲーム内での決済通貨に利用されたこともあり、ビットコインに次ぐ知名度がある。
MWをライトコインに実装するプロジェクトは、ライトコインを決済通貨に繋げると期待したい。