20/07/07 22:05
新型コロナウイルスが米国に上陸してから4か月が経過しました。
一方、ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性が白人警官に殺害されてから1か月余となっています。
米国ではコロナウイルスとレイシズム(人種差別)という両方のパンデミックに騒然となっています。
これについてみていきましょう。
米国での新型コロナウイルス感染拡大は極めて深刻な状況です。
ウイルス禍は収束するどころか拡大の一途で、7月1日には新規の米感染者が5万2770人と、1日当たりの感染者が初めて5万人を超えました。
累計の感染者は293万人、死者が13.2万人という驚異的な数字です。
死者数でみると日本の130倍以上で、近隣のブラジルの状況も含めると、米国大陸の悲惨さを象徴しています。
白人警官による黒人男性射殺という事例は氷山の一角で、米国にある根深いレイシズムを象徴する事件とみられています。
米国トランプ大統領は、コロナ禍とレイシズムの両面で窮地に立たされており、この11月に実施される大統領選挙での再選も絶望視する向きが多い状況です。
著名な黒人女流ジャーナリストは、この2つのパンデミックが同時に拡散・拡大し、大統領選投票日を直撃すると指摘しています。
なお、トランプ大統領は根っからの白人優越主義者としても知られています。
大統領選挙を控え、有色人種有権者(特に女性有権者)が考慮するのは、コロナウイルスに感染せずに投票を済ませ、また、今度こそ米国に根強く残る人種差別を完全に撤廃できるか、その2点であり、これを実現するために自分の一票を投じたいとしています。
何故なら、2つのパンデミックで一番被害を被っているのは有色人種の女性が中心だからという立場です。
人種差別で世界中でデモが行われている中で何故か美白化粧品も差別だと言う問題が浮上している
米国を震撼させている、新型コロナウイルスの感染拡大とレイシズムのダブルパンチでのパンデミック。
トランプ大統領にとっても11月の大統領選挙での再選に向けた大きな試練です。
万全の対策と健全で良心的な判断で、このパンデミックに立ち向かって欲しいものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。